毎日コミュニケーションズ、「2008年度 就職戦線総括」を発表
就職情報サイト「 マイナビ2009 」を運営する 毎日コミュニケーションズ(東京都千代田区、中川信行・社長)は、2009年春卒業予定学生を対象とした企業の新卒者採用状況と学生の就職活動状況をまとめた「2008年度 就職戦線総括」を発表しました。調査結果の概要は以下の通りです。 【 調査結果の概要 】 〜 企業の採用意欲は高い水準で推移したが、採用基準は「質」重視に転換へ 〜 ■ 年内の掲載企業数、セミナー開催数が大幅に増加。企業は早期から積極的に採用活動を展開 景気の不透明感とは対照的に、少子高齢化を背景として企業は旺盛な採用意欲を維持した。「マイナビ2009」においてもグランドオープンとなる2007年10月1日から、母集団の拡大を目指す4,000社以上の企業が掲載し(対前年1,634社増)、その後も掲載社数は常に前年を上回り年内で6,776社にまで達した(対前年1,347社増)。また、年内から採用に直結しないオープンセミナーを開催する企業の割合も大幅に増加するなど(10-12月開催08年卒44.9%→09年卒60.3%)、早期から積極的な企業姿勢が感じられる結果となった。 ■ 学生のエントリー数は対前年で15.2 件減少(2008年5 月末)。学生は志望企業を絞り込んで活動 学生の平均エントリー数は、10月のみ前年を上回ったものの、その後は常に低調で、2007年10月から2008年5月末までの累計エントリー数は前年を15.2件下回る結果となった。(10-5月合計 08年卒81.5件→09 年卒66.3件)。なかでも、文系男子が26.0 件減少(08年卒101.6件→09年卒75.6件)、理系男子が18.6件減少(08年卒67.7件→09年卒49.1件)と、男子学生のエントリー減少が目立った。 ■ 上場企業を中心に、「質」重視の採用傾向が強まる 昨今の採用環境は「売り手市場」といわれ非常に厳しく、08年卒では「質」に対するこだわりを残しつつ基準を軟化させる傾向にあった。しかし09年卒は、「徹底して質を重視」という回答が上場企業を中心に前年を10pt前後上回るなど、「質」重視の傾向となった。特に採用基準を「前年より厳しくする」という回答が、上場企業では08年卒8.6%→09年卒15.6%と、全体(08年卒12.0%→09年卒15.1%)の伸びよりも大きく増加した。 ■ 内々定保有率は微増するも一人当たりの平均内々定保有社数は減少。内々定先への満足度は増加傾向 内々定出しの時期は、昨年同様4月上旬が山場となった。内々定保有率は5月末時点で、昨年より2.4p増の76.7%と微増するも、一人当たりの平均保有社数は2.09 社と前年の2.24社を下回った。また、4月末時点から就職活動を終了する割合が増加しており、早めの活動終了が平均保有社数減少につながったと推測される。なお、内々定先の満足度は、「満足したので終了する」と回答する割合が増加しており(08年卒77.4%→09年卒78.9%)、内々定後も就職活動を継続している学生でも「内々定先に不満ではないが、他の企業も見たいので続行する」(13.9%)が、「内々定先に不満なので継続する」(7.0%)を上回り、比較的内々定先に対する満足度は高いといえる。 ※ 調査結果の詳細は、採用サポネットで公開しています (毎日コミュニケーションズ http://www.mycom.co.jp /同社プレスリリースより抜粋・7月8日) |