新卒採用における学生の脚色傾向調査
株式会社履修データセンター、8割以上の学生が面接エピソードを脚色してしまっている実態を調査―新卒採用における透明性の課題を浮き彫りに
大学生に履修データを提出させ、企業に送信させるシステム『履修履歴データベース』を運営する株式会社履修データセンター(東京都港区、代表取締役:辻太一朗)は、履修履歴データベースに登録している2025年卒業予定の大学生約600名を対象に、学業および就職活動に関する調査を実施し、その結果を発表しました。本調査により、新卒採用の面接において、学生の8割以上がエピソードを脚色してしまっている実態が明らかになり、採用プロセスの透明性に関する課題が浮き彫りになりました。
調査概要と主な結果
調査では、就職活動において学生がどの程度エピソードを脚色していると認識しているかを尋ねたところ、約半数に当たる48%の学生が「8割以上の学生が脚色している」と回答しました。「6~7割」と答えた学生と合わせると、72%にも達しています。また、特に「8~9割」と答えた学生の割合は38%と、全体の1/3に達しています。
さらに、就職ジャーナルが実施した採用担当者に対する調査※1では、6割の採用担当者が「エピソードの脚色に気付いている」と回答しましたが、4割の採用担当者は脚色に気付いていないという結果が出ています。これにより、脚色されたエピソードが採用決定に影響を与えている可能性が示されています。
※1:就職ジャーナル,【2024年版】就活で「嘘・盛った話」はアリ?採用担当者300人の本音アンケート(2024年10月15日)
エピソード脚色の傾向と課題
脚色の内容は、サークルの規模やイベントの成果を過大に表現したり、他者の成果を自分の功績として語るといったもので、完全な虚偽ではなく事実を誇張する傾向が見られます。また、最近では生成AIを活用してエピソードを作成する学生も増加しており、より精巧な脚色が行われるケースが確認されています。
これらの結果を踏まえ、企業側では採用プロセスの見直しが求められており、学生との面接における評価項目の再検討が必要です。
調査概要
調査対象:2025年卒業予定の大学生約600名
調査期間:2024年4月
調査方法:インターネット調査
調査実施者:株式会社履修データセンター
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社履修データセンター /10月16日発表・同社プレスリリースより転載)