ワークポート、「IT・インターネット業界の転職事情」調査報告
ワークポート(東京都品川区、田村高広・代表取締役社長 CEO)は、『IT・インターネット業界に専門特化した人材紹介会社』という特長を活かし、ワークポートの無料転職支援サービス利用者を対象に転職希望者の推移・傾向』を多面的に調査し、その結果を定期的に発表しています。 今回は、IT・インターネット業界への転職成功事例から、求職者側からみた転職の実情をまとめました。 【 調査結果詳細 】 < 調査概要 > 調査対象: 株式会社ワークポート「IT・インターネット業界転職支援サービス」利用者 調査機関: 株式会社ワークポート < 1. 転職による年収変化の推移 > 〜大きな比率変動は見られないものの、平均年収は増加傾向〜 ワークポートの無料転職支援サービスを利用した転職希望者の、転職前の平均年収は約540万。年収400万円台〜600万円台からの年収アップを図って転職を希望する人が多いという結果になりました。 転職前後の年収を比較すると、全体的な比率変動は少ないものの、平均すると上昇の傾向にあります。実際の転職成功事例でも、「現年収維持」「数十万程度増加」が一般的ですが、中には100万円以上も年収が上がった事例もありました。また、年収1000万以上という高額年収での転職成功事例があることも、注目すべき点でしょう。 転職は必ずしも年収アップを約束するものではありませんが、多くの転職者が年収アップに成功しています。このことから、転職は年収アップの有効な手段の一つであることは、間違いないと言えます。 < 2. 転職先企業の特徴 > 〜大規模、老舗企業よりも、成長性の高い企業への転職事例が多数〜 実際の転職成功者の転職先を、その特徴毎に分類して統計を行ったところ、最も事例が多かったのが「3年連続増益」を実現している企業であり、以下に「業界ナンバーワン」「研究開発費が売上高の5%以上」と続きます。 また、企業規模の面でも、東証一部・二部上場企業よりも、新興三市場を中心とする東証以外の市場への上場企業の方が、転職実績数は上回っています。 先に調査を行った、IT・インターネット業界を志望する転職希望者の希望企業規模(参照: http://www.workport.jp/company/news_080529.html )でも、従業員数1000人以上の大企業よりも、100人以下の小規模な企業に人気が集まっていました。 今回の調査では、転職希望者の「中小の成長企業志向」を裏付ける結果であると同時に、これらの成長企業は事業拡大に力を入れていることもあり、新しい人材の確保、増員にも積極的であるという背景がうかがえます。 < 3. 異業界からの成功者事例 > 〜IT・インターネットサービスの多様化により、異業種での経験を活かした転職が可能〜 異業界からIT・インターネット業界への転職成功事例について調査したところ、「電子機器系メーカー」からの転職者が最も多い結果となりましたが、「放送・広告業界」からの転職事例も僅差に迫っています。 電子機器系メーカーからはエンジニアや営業職経験者、放送・広告業界ではWEB広告経験者やクリエイター、マーケティング経験者などが、その経験を活かしてIT・インターネット企業へと転職を果たしています。 続いてIT・インターネット業界への転職成功例が多い「金融」業界からは、銀行・証券会社をメイン顧客とする企業で、決済システム、顧客管理システム等のコンサルティングや導入・提案を行う職種への転身が目立ちます。「商社系企業」からの転職では、パソコン周辺機器に携わる職種や社内システム・ネットワーク担当者、新規事業立ち上げの経験者などは、IT・インターネット業界でも経験を活かしたキャリアチェンジをしています。 また、数は多く無いものの、不動産業界やアパレルを中心とした流通業界からの転職事例もあります。流通業界からは、Web・モバイルのECサイト企画やディレクターへ転職する事例が多く、不動産業界からは、自社ホームページの制作・運営担当者がWEBクリエイター・ディレクターへの転身を図る他、若い営業職であればIT・インターネット業界においても営業として活躍できるケースが多く見られます。 IT・インターネット業界は、急速な発展の過渡期であり、次々に新しいサービスやスキルが求められる業界です。このため、IT・インターネット業界未経験であっても、それまでの経験や知識を活かして活躍できる企業、環境はたくさんあります。 転職希望者は経験業界の枠に留まらず、様々な業界に目を向けることが、自身の可能性を伸ばし、転職成功の可能性を広げることに繋がるでしょう。 ※ 詳細はこちらをご覧下さい。 (ワークポート http://www.workport.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・6月27日) |