ENNA、「未払い残業代」解消のためのプロセス管理ツールを販売
ENNA(東京都品川区、荒川大・代表取締役)は、IT業界、飲食業界、製造業で法令対応が進む「残業代(時間外手当)」扱いに関して、民法により過去2年間の請求権が残る「未払い残業代」を解消するプロセスをまとめたツールの提供を開始します。 労働基準法では賃金支払いを明確に定めています。しかしIT業界に代表される「年俸制」を導入した企業では、雇用条件の提示書類に「時間外手当を含む」という表現を記載することにより、これまで残業代を適切に支払ってこなかった企業が多くあります。 また「残業代支給」の開始を企業として宣言した場合、同時にこれまでの「未払い残業代」を認めたことになり、将来の残業代だけではなく、民法上請求権の残る過去2年間の未払い賃金を支給しなければならなくなります。2008年に施行された金融商品取引法に対応すべく、多くの企業がリスクアセスメントを行っていますが、「未払い残業代」は数千万円から数億円という巨額の財務リスクとして徐々に顕在化してきています。加えて、労働基準監督署による「サービス残業の摘発」が強化されているため、企業側は十分な知識と冷静な対応が求められています。 そこでENNAでは、これまで対応してきた「未払い残業代」の清算・解消プロセスをまとめ、社内にいるスタッフだけで対応していくためのツール(フレームワーク)を提供することにより、各企業で契約している社会保険労務士の方々と相談しながら、社員の方々と協議を重ね効果的に課題を解決していくためのプロセス管理の支援をおこなうこととしました。 【 製品概要 】 (1) 「未払い残業代」チェックツール 『HRコンプライアンス「未払い残業代」確認編』 ■ 概要 過去2年間に在籍していた社員であれば、現在就業されている方でも既に退職されている方でも請求する権利を持つものが「労働債権(企業から見たら労働債務)」です。年俸制に代表される賃金制度を持つ企業では、残業時間を残業代(時間外手当)に適切に反映させていないことも少なくありません。 そこで、本ツールでは、まずは社内にどれだけの「未払い残業代」が存在し、どのように解消していくのかをフローチャートで整理し、賃金及び残業代に着目した労働法令資料を基に対策を考えて頂くためのチェックツールとなっています。 ■ 対象者 経営者又は人事部門責任者・担当者、労働組合に所属されている方 社会保険労務士、人事制度構築を支援しているコンサルタントの方など ■ 製品構成・価格 提供内容: 「未払い残業代」についての考え方(PDF) 労働関連法令における「賃金」(PDF) 「未払い残業代」解消に向けたフローチャート(PDF) 社員からの質問回答集(当社会員サイト) 全社残業代チェックシート(Excel) ※ 当ツールには、メールによるお問合せ(2回)が含まれます。 提供形態:CD-ROM 価格: 20,000円/ライセンス(消費税込み 21,000円) (2) 「未払い残業代」チェックツール 『HRコンプライアンス「未払い残業代」解消編』 ■ 概要 労働基準法では「労働時間」に対して賃金を支払うように定めています。企業では労働時間そのものと、算定の基礎となる基本給だけを管理できることとなっています。この点に着目し「未払い残業代」の算定と、今後の人事制度のあり方を考えて頂くためのツールとして、また個別の残業代算定を行うためのチェックリストとして本ツールを活用頂くことができます。 ■ 対象者 経営者又は人事部門責任者・担当者、労働組合に所属されている方 社会保険労務士、人事制度構築を支援しているコンサルタントの方など ■ 製品構成・価格 提供内容: 「未払い残業代」についての考え方(PDF) 労働関連法令における「賃金」(PDF) 「未払い残業代」解消に向けたフローチャート(PDF) 社員からの質問回答集(当社会員サイト) 全社残業代チェックシート(Excel) 個人別残業代チェックシート(Excel) 社員案内文書(サンプル/txt形式) 社員同意書(サンプル/txt形式) ※当ツールには、メールによるお問合せ(4回)が含まれます。 提供形態: CD-ROM 価格: 50,000円/ライセンス(消費税込み 52,500円) ※初回発送は、6月下旬を予定しております。 【 製品の特徴 】 本ツールは、労働基準法、労働安全衛生法、公益通報者保護法、会社法に基づき、労働基準監督署による査察によって「未払い残業代」の金額が通報された額のままに確定されてしまうことを避け、企業側と社員が十分に話し合い「是正勧告」が出される前に「未払い残業代」を解消していくことを目的と しています。本ツールは、説明資料(PDF、txt形式)とチェックツール(Excel)から構成されており、各企業が社会保険労務士との相談によってカスタマイズができるツールとしてご用意しております。 (ENNA http://www.enna.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・6月10日) |