転職求人倍率 2023年12月
doda転職求人倍率 2023年12月は3.22倍(前月差+0.46ポイント)
~求人数は5カ月連続で増加、4月の商戦期に向けて「小売・流通」で特に増加~
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:加々美 祐介)は、2023年12月の転職求人倍率をまとめた「doda転職求人倍率」を発表いたします。
2023年12月の概況
・転職求人倍率
2023年12月の転職求人倍率は、前月から+0.46ポイントの3.22倍となりました。求人数は前月比102.5%、前年同月比125.5%となりました。転職希望者数は前月比87.7%、前年同月比99.0%でした。
・求人数増加率 P.2「■業種別 求人数増加率」「■職種別 求人数増加率」参照
求人数は、業種別では12業種(「その他」は除外)のうち11業種で前月から増加しました。最も増加率が大きかったのは「小売・流通」(前月比106.5%)、次いで「レジャー・外食」(前月比105.6%)でした。職種別では11職種(「その他」は除外)のうち10職種で前月から増加し、増加率が最も大きかったのは「販売・サービス」(前月比104.5%)、次いで「エンジニア(機械・電気)」(前月比104.4%)となりました。
解説と今後の見通し(doda編集長:加々美 祐介)
求人数は5カ月連続で過去最高値、企業の採用スタンスは、積極採用と慎重採用に分かれる傾向
12月の求人数は、5カ月連続で増加し過去最高値を更新しました。その一方で、企業の採用スタンスは分かれる傾向にあります。慢性的な人材不足を課題に抱える企業では積極的に採用を行い、組織力強化や新たな分野に挑戦するために採用を行う企業では、自社のニーズに合う人材を見極め慎重に採用する傾向が見られています。
転職希望者数は、例年、年末に向けて転職活動を控える動きがあるため、減少しました。転職希望者数より求人数の増加幅が上回ったことで、転職求人倍率は増加しました。
・業種別の解説
12月は、「小売・流通」「レジャー・外食」業種の求人数に、特に大きな伸びが見られました。「小売・流通」では、特に携帯電話販売代行の企業で販売スタッフの求人が増えました。これは、4月の商戦期に向けて人員強化のため求人が増えているものと考えられます。「レジャー・外食」では、旅行需要の回復により、宿泊施設などの企業で本社スタッフや現場スタッフのポジションが増加しました。
・1月以降の見通し
1月の求人数は、先月に引き続き来期を見据えた人材確保の観点から、企業の採用意欲は高止まりが予想され、増加が見込まれます。一方、転職希望者数は、例年4月入社を目指し1月から転職活動を始める人が増える傾向にあるため、今年も同様の推移が予想されます。転職希望者数の増加率が求人数の伸びを上回ると思われるため、転職求人倍率は下降する見通しです。
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(パーソルキャリア株式会社/ 1月18日発表・同社プレスリリースより転載)