転職求人倍率 2023年8月
doda転職求人倍率 2023年8月は2.38倍(前月差+0.10ポイント)
~求人数は過去最高値、「インボイス制度」の法改正対応により
DX推進支援関連の求人が特に増加~
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:加々美 祐介)は、2023年8月の転職求人倍率をまとめた「doda転職求人倍率」を発表いたします。
■2023年8 月の概況
・転職求人倍率
2023年8月の転職求人倍率は、前月から+0.10ポイントの2.38倍となりました。求人数は前月比101.5%、前年同月比128.9%となりました。転職希望者数は前月比97.3%、前年同月比113.0%でした。
・求人増加率 P.2「■業種別 求人数増加率」「■職種別 求人数増加率」参照
求人数は、業種別では12業種(「その他」は除外)のうち11業種で前月から増加しました。最も増加率が大きかったのは「メディア」(前月比104.8%)、次いで「小売・流通」(前月比104.1%)でした。職種別では11職種(「その他」は除外)のうち7職種で前月から増加し、増加率が最も大きかったのは「営業」(前月比102.9%)、次いで「販売・サービス」(前月比102.5%)となりました。
■解説と今後の見通し(doda編集長:加々美 祐介)
・2023年8月の解説
「インボイス制度」など、法改正への対応をデジタル化で支援する企業で求人数が増加
8月の求人数は前月比で増加し、本定義で転職求人倍率を算出した2019年1月以降で、過去最高値となりました。求人増加率が最も大きい「メディア」では、特にDX化を支援する企業で営業職の求人数が増加しました。2023年10月に施行される「インボイス制度」など、法改正の動きに対応するため業務のデジタル化やDX化を推進するニーズが高まり、増加したものと考えられます。次いで増加率が大きかった「小売・流通」ではドライバー不足の流れを受け、物流管理職などで求人数の増加傾向が続いています。転職希望者数は、例年8月は夏季休暇の影響で減少傾向がみられるため、今年も同様に前月から減少しました。求人数は増加し、転職希望者数は減少したため、転職求人倍率は前月比で上昇しました。
・9月以降の見通し
9月の求人数は、引き続き構造的な人手不足から、企業の採用意欲の高まりは継続すると考えられるため、増加が見込まれます。転職希望者数は、1月入社を見越した転職活動を開始する人の増加が予測されるため、9月以降は増える見込みです。転職希望者よりも求人数の増加率の方がやや大きいと思われるため、転職求人倍率は微増するでしょう。
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(パーソルキャリア株式会社/ 9月25日発表・同社プレスリリースより転載)