非正規雇用に関する企業の採用状況調査(2023年3-4月)
[飲食・宿泊]において人手不足を感じている割合は55.0%。採用活動実施率はアルバイト・派遣社員ともに過去最高、業種別では飲食・宿泊業がトップ
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、従業員数10名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、自社の採用方針を把握している人(有効回答数:スクリーニング調査15,500名、本調査858名)を対象に実施した「非正規雇用に関する企業の採用状況調査(23年3-4月)」の結果を発表しました。
※非正規雇用:アルバイト、派遣社員、契約社員、嘱託
◆TOPICS
<2023年3-4月のアルバイト・派遣社員の人手不足感>
23年3-4月の人手不足を感じた割合はアルバイトで37.7%(22年3-4月:+2.5pt)、派遣社員で29.4%(22年3-4月:+3.7pt)となり、前年同期の22年3-4月よりアルバイト・派遣社員ともに増加した。業種別で最も高かったのは、アルバイトでは[飲食・宿泊]で55.0%(22年3-4月:-1.1pt)、派遣社員でも[飲食・宿泊]で45.7%(22年3-4月:-0.8pt)で、飲食・宿泊業の約5割がアルバイト・派遣社員の人手不足を感じていることがわかった。
<2023年3-4月のアルバイト・派遣社員の採用実施率>
23年3-4月の採用活動実施率はアルバイトで19.0%(23年1-2月:+0.4pt、22年3-4月:+0.8pt)、派遣社員で7.7%(23年1-2月:+0.8pt、22年3-4月:+1.0pt)となり、調査開始以降で過去最高となった。業種別で最も高かったのは、アルバイトでは[飲食・宿泊]で57.6%(23年1-2月比:+3.6pt、22年3-4月:+6.2pt)、派遣社員でも[飲食・宿泊]で18.1%(23年1-2月比:+6.0pt、22年3-4月:+4.1pt)で、調査開始以降で過去最高となった。
2023年5月8日から新型コロナウイルスの感染法上の分類が「5類」に移行することに伴い、事業の再開や拡大のために積極的に採用活動を行う企業が増加したと考えられる。
<2023年3-4月のアルバイト・派遣社員の採用活動実施理由>
23年3-4月に採用活動を実施した理由は、アルバイト・派遣社員ともに「正社員の採用ができないため」が最も高くなり、アルバイトでは30.0%、派遣社員では32.4%となった。21年3-4月と比べると「正社員の採用ができないため」はアルバイトで+4.8ptと最も上げ幅が大きく、次いで「新規事業への進出のため」で+3.3ptとなった。正社員を募集したが、採用できなかったことから、アルバイト採用にシフトしたことにより、アルバイト採用の理由として「正社員の採用ができないため」がアルバイトで増加した様子がうかがえた。
<2023年3-4月のアルバイトの必要な人数を確保できた割合>
必要な人数を確保できた割合は、アルバイトでは62.3%で最も人手不足を感じている割合が最も高かった[飲食・宿泊]においては46.7%で、必要な人数を確保できた割合は半数以下となり、アルバイト人員の確保に苦慮している様子がうかがえる。
◆調査概要
内容:非正規雇用に関する企業の採用状況調査(23年3-4月)
調査期間:2023年5月1日~5月2日
調査対象:
自社の非正規雇用労働者の採用方針を把握している会社員/会社役員/経営者、かつ、従業員数10名以上の企業に所属している者
調査方法:インターネット調査
有効回答数:スクリーニング調査:15,500名 本調査:858名
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイナビ / 5月30日発表・同社プレスリリースより転載)