「コロナ5類移行」による働き方の変化についてアンケート調査
「コロナ5類移行」による働き方の変化について 5類移行後に仕事面の変化がある人は37.2% うち6割が「良い変化」 対面を重要視する意見多数 全体の約半数が「5類移行は妥当」と判断 不安視の声は2割に留まり 働き方の変化に柔軟な姿勢
総合転職エージェントの株式会社ワークポート(所在地:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:田村高広)は全国のビジネスパーソン408人(20代~40代・男女)を対象に、「コロナ5類移行」による働き方の変化についてアンケート調査を実施しました。
■【コロナ禍の変化】職場環境や働き方が変化した人は67.2%
1月、政府は新型コロナウイルス感染症を「5類」に移行する方針を発表しました。移行に先立ち、3月13日からマスク着用が個人判断へと見直され、移行後はさらに政策・措置に変更が生じます。人々の生活にも様々な変化が予想されますが、一方で仕事面ではどんな変化が生じるのか調査しました。
はじめに、対象者全員に現在の勤務先(または直近の勤務先) で、コロナ感染拡大によって職場のルール・制度や自身の働き方は変化したか聞いたところ、67.2%が「変化した」と回答しました。
具体的な変化として、「フルリモートワークの導入とオフィスの縮小」、「マスク着用強制」など、在宅勤務やマスク着用が浸透したとする意見が多く挙がりました。また、「フリーアドレス化、会議がリモート」、「時差出勤の導入」などの意見もあり、フレキシブルな職場環境や働き方が広がったことがわかりました。
■【コロナ5類移行での変化】37.2%の働き方がさらに変化
コロナ感染拡大で職場環境や働き方に変化があったと回答した人に、コロナが5類に移行することで、さらに職場の制度・ルール・働き方は変化したか聞いたところ、37.2%が「変化した(これから変化する予定)」と回答しました。
具体的には、「マスク着用の義務化解消」など、政府の方針にならってマスクの着用が個人の判断に委ねられるようになったという意見が目立ちました。また、「客先訪問の再開、会食の再開」、「在宅勤務から出社への切り替え」など、対面での働き方が再開したとする意見も多数挙がりました。
一方、前出の質問の回答者にコロナ禍で変化した職場のルール・働き方・制度において、5類移行後も変わらない点があるか聞いたところ、「リモートが基本的なスタンスであること」、「マスク着用自由化とはいえ、基本は着用」といった意見が挙がりました。
5類移行により、一斉にコロナ禍以前の働き方やルールに戻すという動きがあるわけではなく、一部ルールの緩和などの変更を行いつつも、基本的にはコロナ禍で浸透したワークスタイルを継続するという方針の企業が大半を占めることがわかりました。
■【変化に対する働き手の意識】62.7%が5類移行による変化に肯定的
コロナ5類移行により職場環境や働き方がさらに変化したと回答した人に、その変化をどう感じているか聞いたところ、「良い」(18.6%)、「どちらかといえば良い」(44.1%)が合わせて62.7%でした。過半数が変化を前向きに捉えているようすがうかがえます。
「良い」と感じる理由として、対面でのコミュニケーションを重要視する意見が多数挙がりました。非対面型の働き方を経験したからこそ、対面の大切さを実感し、コロナ禍をきっかけに働くうえでの価値観の変化や再認識につながったケースも少なくなさそうです。
■【コロナ禍のキャリアへの影響】半数がコロナ感染拡大による転職やキャリア形成への影響を実感
次に、対象者全員にコロナの感染拡大は、自身の転職やキャリア形成に影響を与えていると感じるか聞いたところ、「良い影響を与えた」とする人は24.0%、「悪い影響を与えた」とする人は26.2%でした。合わせて約半数の人が、コロナ禍で良くも悪くもキャリアへの影響を受けたと感じていることがわかりました。
具体的にどんな影響があったか聞いたところ、「良い影響」と回答した人からは、「リモート勤務が増加したことにより、プライベートな時間が増えた」、「キャリアについて見直す時間ができた」など、自分のために使える時間やキャリアと向き合うきっかけができたとする意見が多く挙がりました。
一方で、「悪い影響」と回答した人からは、長期就業や転職活動が困難になったという声が多く寄せられました。
■【コロナ5類移行に対する印象】5類移行は妥当と判断する人が約半数 不安を感じる人は22.8%に留まる
最後に、対象者全員にコロナ5類移行についてどう感じているか聞いたところ、「不安はない(妥当だと思う)」と回答した人が48.8%と約半数を占めました。また、「不安がある」と回答した人は22.8%と、全体の2割程度に留まりました。
ちなみに不安を感じるとした人からは、自身が感染するリスクや社会における感染再拡大を危惧する声が挙がっていました。
コロナ感染拡大が社会にもたらした変化は大きく、また、5類への移行でさらに働き方が変化する人も一定数いることがわかりました。しかしその新たな変化を不安視する声は然程多くはなく、働き手の大半がこの激動の時代に適応し、変化を前向きに捉えているようすもうかがえました。
今後もさまざまな変化が起こり得る状況の中で、不安定な社会情勢に振り回されずキャリア形成をしていくために働き手に今求められる最たるスキルは、変化に柔軟に対応する力なのかもしれません。
■調査概要
調査内容 :コロナ5類移行による働き方の変化について
調査機関 :自社調査
調査対象 :当社を利用している全国のビジネスパーソン (20代~40代・男女)
有効回答 :408人
調査期間 :2023年3月13日~3月20日
調査方法 :インターネット調査
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ワークポート/ 3月28日発表・同社プレスリリースより転載)