2022年度 新入社員研修振り返りアンケート
新入社員研修中に実施してほしかったこと 「上司や先輩との懇親の場」が最多
人材育成のトレノケート株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:早津 昌夫、以下トレノケート)は、2022年度にトレノケートの新入社員研修を受講した321名にアンケート調査を実施しました。アンケートからは先輩社員や上司に関して、「研修中の懇親の機会」や「相談のしやすさ、指導の丁寧さ」を求めるなど、社員と綿密に関わり、心理的安全性をもって働くことを望む傾向が読み取れる結果となりました。
■新入社員研修中に「上司や先輩社員との懇親の場」を希望する声が最多
「新入社員研修中の所属会社からのサポートで、あったほうがよかったことはありますか」という設問に対しては「上司や先輩との懇親の場」という回答が最多(39.3%)であり、研修中から、配属後の上司や先輩社員との懇親の場を求めているという傾向が見られました。
新入社員が組織や配属先に早く馴染み適応するために、研修期間中も、配属後の上司・先輩社員とのコミュニケーション機会を設ける施策は有効と思われます。
■上司や先輩社員に対して「相談のしやすさ」「指導の丁寧さ」等のヒューマンスキル面を重視
新入社員は、配属後の上司・先輩社員には、相談のしやすさや指導の丁寧さ等のヒューマンスキル面を重視する傾向があり、業務以外の話もしやすい環境を求める傾向も見られました。
職場内でのなにげない日常会話や雑談が、報連相のしやすさにつながることもあります。とくに在宅勤務環境では、業務上必要な報連相に加え、感情面も含めて共有する機会を意識して設けることで、新入社員が安心して働きやすくなると考えられます。
■「改善点とその理由」を含めたフィードバックを望む
「上司や先輩からのフィードバックとしてほしい内容を教えてください」という設問に対しては、「改善すべき点」「改善すべき理由」を伝えてほしいという回答が1位・2位を占めました。
上司・先輩社員のなかには、フィードバックの仕方がわからない、ハラスメントになることを恐れるといった理由から、フィードバックに苦慮している方もいるかもしれません。上司・先輩社員は研修などを活用し効果的なフィードバック方法を学ぶとともに、新入社員側にも、自らフィードバックを求めに行く等の働きかけの重要性も伝える必要があると考えます。
■「コロナ禍の影響による、『対面コミュニケーション経験』の少なさ、ぜひ念頭に」 法政大学 廣川進教授
当アンケートの設問内容策定と回答結果の考察にあたり、法政大学キャリアデザイン学部 廣川進教授に監修いただきました。廣川教授の監修のことばを一部抜粋しご紹介いたします。
「新入社員は大学生活もコロナ禍で抑制を強いられ、授業もサークルも就職活動も研修もリモートが多く、直接の対人接触のコミュニケーションの経験が少ない人たちです。彼らを職場に迎え入れる際に、ぜひこのことを念頭においていただきたいのです。そうした理解の元で、人事や上司や先輩の皆さんが仕事を通じて育てる感覚をもって接していただけないでしょうか。それが職場の心理的安全性を確保し、成長を実感させるカギではないでしょうか。」
【調査概要】
●調査期間:2022年9月15日~10月31日
●調査対象:2022年入社の新入社員
●調査方法:依頼方法:メールにて依頼 / 回答方法:専用フォームにて回答
●回答数:321件
◆本リリースの詳細はこちらをご覧ください。
(トレノケート株式会社 / 12月14日発表・プレスリリースより転載)