精神面の悩みを上司に相談できる課長は27%
「課長の仕事に関する実態調査」結果発表
株式会社タバネル(本社:大阪府大阪市、代表取締役:奥田 和広)は、全国の30-49歳の従業員100人以上の会社の課長クラス(有効回答数500人)に「課長の仕事に関する実態調査」を実施したしました。
<調査結果トピックス>
- 課長は直属の上司が業務面の相談はできるが、精神面の相談はできていない
- 課長の仕事は負担が大きいが、半数以上の課長がやりがい、成長を感じている
- 課長は上司からの成長支援は感じているが、人事部門からの成長支援はあまり感じていない
- 課長は人事評価、人材育成、従業員の意見の吸い上げに課題を感じている
- 昇進前の方が、仕事の楽しさ、やりがい、成長を感じていた課長が多い
■課長は直属の上司が業務面の相談はできるが、精神面の相談はできていない
「あなたが課長として悩みや課題を相談する相手」について、業務面と精神面についてそれぞれ質問しました。直属の上司と回答した割合は、業務面63%、精神面27%の結果となり、精神面の相談は直属の上司にできていないことが分かりました。また、直属の上司に限らず、業務面と比べ精神面は社内での相談相手が少ないことが分かりました。
■課長の仕事は負担が大きいが、半数以上の課長がやりがい、成長を感じている
課長の仕事について、負担が大きいに対して、「あてはまる+ややあてはまる」と回答した割合は、精神的な負担61%、時間的な負担60%の結果になりました。また、「やりがいを感じている」について52%、「成長している」60%の回答結果でした。
仕事に負担を感じている課長は6割いますが、やりがい、成長を感じている課長も同程度いることが分かりました。
■課長は上司からの成長支援は感じているが、人事部門からの成長支援はあまり感じていない
課長への成長支援を感じているかについても質問しました。「あてはまる+ややあてはまる」と回答した割合は「あなたの上司はあなたの成長を支援している」について52%、一方で「人事部門はあなたの成長を支援している」は33%の結果でした。
課長の半数以上は上司からの成長支援を感じている一方、人事部門からの成長支援を感じている課長は約3割と少ないことが分かりました。
■課長は人事評価、人材育成、従業員の意見の吸い上げに課題を感じている
会社の人事についての課長の考えを質問しました。「あてはまる+ややあてはまる」と回答した割合は「会社の人事評価制度に満足している」について28%、「人材育成がうまくできている」26%の結果でした。また、経営と従業員のコミュニケーションについては、「経営陣の意見は従業員に伝わっている」が43%に対して、「従業員の意見は経営陣に伝わっている」が29%の結果になりました。
経営と従業員のコミュニケーションの不十分さ、特に従業員の意見が経営陣に伝わっていないと感じている課長が多いことが分かりました。
■昇進前の方が、成長の意欲、スピード、仕事の楽しさ、を感じていた課長が多い
課長に昇進前と昇進後の比較について質問しました。各項目について、「昇進前+やや昇進前」の方が感じていると答えた割合は、成長スピード66%、成長意欲65%、仕事の楽しみ63%、仕事のやりがい53%の結果となりました。
昇進前に比べて内面での充実感が足りていないと考えられ、昇進後の負担の大きさ、支援の不足が要因の一つとして考えられます。
■本調査からの示唆と今後の分析について
企業において経営と現場を繋ぐ要とも言われ重要な役割を果たす課長は大きな負担を感じているにも関わらず、精神面の相談相手は社内に少なく、人事部門からの支援も十分でないことが分かりました。そして、課長に昇進したにもかかわらず成長、楽しみ、やりがいが昇進前に比べ感じられていないです。また、課長は人事評価制度、人材育成や人事の支援などを十分だとは感じていません。この結果、課長に対して成長促進を含めた支援を充実させていく必要があると読み解けます。
本調査では、今回の公表内容以外にも様々な質問項目がありますので、更なる分析を進めた調査結果を今後公表する予定です。
<調査概要>
1. 調査の方法:インターネット調査
2. 調査対象者:全国の30-49歳の従業員100人以上の会社の課長クラス
3. 有効回答数:500名(データクリーニング実施済み)
4. 調査実施日:2022年11月4日
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社タバネル / 12月1日発表・同社プレスリリースより転載)