リスキリングに関する実態調査
新たな仕事スキルを学ぶ「リスキリング」に取り組むミドルは31%
仕事で必要性を感じ、自発的に取り組み始めた方が多数
取り組む分野は「語学」「ITリテラシー」「データサイエンス」が上位
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』上で、サイトを利用している35歳以上のユーザーを対象に「リスキリング」についてアンケートを行ない、1,668名から回答を得ました。
調査結果 概要
- 31%が「現在、リスキリングに取り組んでいる」と回答。
- リスキリングを始めたきっかけ、「仕事で必要性を感じて自発的に始めた」が81%。目的は「新しい仕事への挑戦」「キャリアの市場価値向上」「将来の起業・副業・転職のため」。
- リスキリングに取り組んでいる分野、「語学」「ITリテラシー」「データサイエンス」が上位。
- リスキリングに取り組んで良かったことは「新しいスキル習得」、課題は「学習時間の確保」。
調査結果 詳細
1:31%が「現在、リスキリングに取り組んでいる」と回答。
「現在、リスキリングに取り組んでいますか?」と伺うと、31%が「取り組んでいる」と回答しました。年代別に見ると30代は29%、40代は32%、50代は31%と、大きな差は見られませんでした。職種別では「コンサルタント系」(80%)、「マーケティング・販促企画・商品開発系」(50%)、「経営・経営企画・事業企画系」(47%)。業種別では「コンサルティング」(59%)、「金融」(47%)、「IT・インターネット・ゲーム」(43%)がそれぞれ上位でした。
2:リスキリングを始めたきっかけ、「仕事で必要性を感じて自発的に始めた」が81%。目的は「新しい仕事への挑戦」「キャリアの市場価値向上」「将来の起業・副業・転職のため」。
「現在、リスキリングに取り組んでいる」と回答した方に、始めたきっかけを伺うと「仕事上必要だと感じ、自発的に始めた」(82%)が圧倒的でした。取り組む具体的な理由は「新しい仕事に挑戦するため」(56%)、「キャリアの市場価値を高めるため」(47%)、「将来の起業・副業・転職等のため」(42%)が上位でした。自身のキャリアのため、自主的に新たな仕事スキルを学ぶ方が多いようです。
3:リスキリングに取り組んでいる分野、「語学」 「ITリテラシー」 「データサイエンス」が上位。
「現在、リスキリングに取り組んでいる」と回答した方に、取り組んでいる分野を伺いました。トップ3は「語学」(32%)、「ITリテラシー」(25%)、「データサイエンス・統計解析」(24%)でした。
4:リスキリングに取り組んで良かったことは「新しいスキル習得」、課題は「学習時間の確保」。
「現在、リスキリングに取り組んでいる」と回答した方に、取り組んで良かったことを伺ったところ「新しいスキルが身についた」(60%)が最多でした。次いで「新しい仕事にチャレンジできた」(29%)、「新しいスキルで成果が出た」(20%)でした。「その他」(24%)と回答した方からは「すでに身につけていたスキルとの相乗効果があった」「考え方やフレームワークの大切さに気付いた」などの声が上がりました。
一方、リスキリングに取り組む上での課題を伺うと「学習時間の確保」(71%)が最多でした。「現在、リスキリングに取り組んでいない」と回答した方の取り組んでいない理由として「時間がない・忙しい」(38%)が最も多く、リスキリングへの挑戦・継続は時間の捻出が鍵を握っているようです。取り組んで良かったことや課題に関して、具体的なエピソードもあわせてご紹介します。
■リスキリングに取り組んで良かったこと
・TOEICのスコアを700取得し、転職活動をしたところ、年収が160万円も高い企業から採用決定通知書が届きました。(35歳男性)
・エクセルのマクロ操作で固定業務にかかる時間短縮、ミス撲滅の改善を図ることができました。削減した時間を会社の新たな取組みに充てることができています。(40歳女性)
・従来までは感覚的・直感的な判断をしていました。そこに数値を用いた根拠のあるデータを加えることで、自分の判断センスの正誤を測ることができるようになりました。社内調整でも、数値を加えて説明することで調整効率が向上しました。(47歳男性)
・統計解析手法を仕事に取り込むことで、課題解決を図れ、売上大幅向上に貢献できました。(53歳男性)
・リスキリングはよく聞くワードになりましたが、そもそもプロフェッショナルとして仕事をする場合、 勉強し続けることは必須であり、新しいことではないと思います。私の場合、海外企業と仕事をするため、 英語の強化は必須でした。(58歳男性)
■リスキリングに取り組む上での課題、難しいと感じること
・子供が小さいので睡眠時間を削ったり、休憩時間をつぶしたりして時間を捻出しています。(38歳男性)
・リスキリングはすぐに結果が出ることは少ないため、忍耐力と持続力が求められます。就業を終えてから学習の時間を確保する必要があるため、スケジュールの確保も難しい場合があります。(43歳男性)
・年齢を追うごとに新しいことの習得が大変になるので、始めるなら若い頃から継続して取り組んだほうが効率も費用対効果も高いです。年齢が高いと現職の責任も重く、加えて学習時間の確保が大変です。(48歳女性)
・動画コンテンツを倍速で見る・聞くなど、移動やランニングなど合間の時間を利用することが増えました。メール整理をしつつコンテンツを倍速で聞くなど、2つのことを同時にするようになりました。(52歳男性)
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『ミドルの転職』を利用する35歳以上のユーザー
■有効回答数:1,668名
■調査期間:2022年5月6日~7月10日
■問い合わせ先
エン・ジャパン株式会社
広報担当:松田、清水、関、高田
TEL:03-3342-6590
E-mail:en-press@en-japan.com
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(エン・ジャパン株式会社/9月8日発表・同社プレスリリースより転載)