2022年「企業の人材不足」実態調査
人材不足を実感する企業は82%と、コロナ前に比べ7ポイント減少。
従業員数が多い企業ほど、採用意欲は回復傾向に。
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する人事向け総合情報サイト『人事のミカタ』上でサイトを利用している企業の人事担当者を対象に「2022年の人材不足の状況」についてアンケート調査を行ない、525社から回答を得ました。以下、概要をご報告します。
調査結果 概要
- 人材不足を実感する企業は82%と、コロナ前に比べ7ポイント減少。従業員数が多い企業ほど、採用意欲は回復傾向に。
- 人材不足が著しい職種は「営業職」「エンジニア」。人材不足の原因は「退職による欠員」「中途採用で人員確保できない」。
- 解決策は「人材採用の強化」「業務効率化」「社員の教育」。
調査結果 詳細
1:人材不足を実感する企業は82%と、コロナ前に比べ7ポイント減少。 従業員数が多い企業ほど、採用意欲の回復傾向に。
「現在、貴社では人材が不足している部門はありますか?」と伺ったところ、82%が「ある」と回答しました。コロナ前(2019年)に実施した同調査と比較し、7ポイント減少しました。
従業員数別に見ると、100名以上の企業は「ある」と回答した割合が9割超え(100~299名以上:92%、300~999名以上:93%、1000名以上:95%)。一方、100名以下では8割以下(1~9名:69%、10~29名:67%、30~49名:79%、50~99名:80%)に留まり、従業員数の多い企業ほど採用意欲が高い傾向でした。業種別に見ると「サービス関連」(91%)、「流通・小売関連」(90%)が上位でした。
2:人材不足が著しい職種は「営業職」「エンジニア」。
現在、人材が不足している部門が「ある」と回答した企業に、不足している職種を伺いました。トップ2は「営業職(新規開拓・代理店・ルートセールス他)」(28%)、「技術職・エンジニア(WEB・システム・ネットワーク)」(20%)でした。
3:人材不足の原因は「退職による欠員」「中途採用で人員確保できない」。解決策は「人材採用の強化」「業務効率化」「社員の教育」。
現在、人材が不足している部門が「ある」と回答した企業に、人材不足の理由を伺いました。トップ2は「退職による欠員」(60%)、「中途採用で人員確保ができなかった」(43%)でした。検討している対応を尋ねると「人材採用を強化」(76%)、「既存の業務を効率化する(ICT化、標準化等)」(30%)、「既存社員の教育、能力向上」(27%)でした。各社の人材不足にまつわる悩みや課題もご紹介します。
<人材不足にまつわる悩みや課題>
「採用」について
・人材を確保しようにも、未経験者からの応募が多く、採用しても人材不足が解消されたとは言えない。(IT・情報処理・インターネット関連/10~29名)
・会社の魅力が無く、人事として自信を持って求職者にアピールできない。(IT・情報処理・インターネット関連/30~49名)
・オンラインでの採用に限界がある。応募者の本質が見えにくい。(不動産・建設関連/50~99名)
・内定辞退が多く、あと1歩のところで採用できない。(IT・情報処理・インターネット関連/100~299名)
・在宅勤務を優先する人材が多い。(メーカー/1000名以上)
「入社後の活躍・定着」について
・仕方のないことだが、産休や育休取得者が出たり、育児中の短時間労働などをどう補うかが課題。(コンサル関連/10~29名)
・パワハラ気質の上司がおり、何人も退職している。本人は少しずつ自覚・改善しようとしてはいるが、まだ途中段階。業務上では優秀で、会社としては重要な人だけに困っている。(技術サービス/30~49名)
・採用して教育しても3年以内で退職する。(IT・情報処理・インターネット関連/300~999名)
・今この瞬間は充足しているが、いつ同じ職場で離職が発生するかは全くの未知。常に可能性・緊張感あり。(メーカー/1000名以上)
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『人事のミカタ』を利用する企業
■有効回答数:525社
■調査期間:2022年2月21日~5月24日
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(エン・ジャパン株式会社/6月21日発表・同社プレスリリースより転載)