第39回 ワークス大卒求人倍率調査(2023年卒)
【大卒求人倍率1.58倍】倍率は上昇、採用意欲は回復へ向かう
—中小企業は採用拡大に慎重な姿勢—
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村 吉弘)内の、人と組織に関する研究機関・リクルートワークス研究所は、2023年3月卒業予定の大卒求人倍率(大学院卒含む)に関する調査を行いました。このたび結果がまとまりましたのでご報告いたします。
【全体】
来春2023年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は1.58倍と、2022年卒の1.50倍より0.08ポイント上昇した。2021年卒は新型コロナウイルスの感染拡大による景況感の悪化により、倍率は10年ぶりに0.3ポイント以上低下した。2022年卒も、コロナ禍の影響を受けわずかに低下したものの、1.5倍台を維持し底堅い結果となった。今年(来春2023年卒)は0.08ポイントの上昇となり、回復傾向にある。
しかし、コロナ禍前のような水準(1.6倍以上)までは戻らなかった。コロナ禍による不透明な景況感、地政学的リスクの上昇、原材料価格の高騰などにより、従業員規模300人未満企業で、採用意欲回復に力強さを欠く結果となった。
【企業】
全国の民間企業の求人総数は、前年の67.6万人から70.7万人へと3.1万人増加(対前年増減率は+4.5%)。
【学生】
学生の民間企業就職希望者数は、前年45.0万人から44.9万人へと0.1万人減少(対前年増減率は▲0.3%)。民間企業就職希望者数に対して、求人総数が25.8万人の超過需要。
(注)比較可能な期間における値。従業員規模別は2010年3月卒より集計を開始
調査概要
調査方法:<企業>電話・FAXにて回収 <学生>インターネット調査
調査対象:<企業>従業員規模5人以上の全国の民間企業7,200社 <学生>2023年3月卒業予定の大学生・大学院生
有効回答数:<企業>4,154社 <学生>大学生 1,088人、大学院生345人
調査実施期間:<企業>2022年1月27日~3月4日 <学生>2022年2月1日~2月7日
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(株式会社リクルート/4月26日発表・同社プレスリリースより転載)