大学生低学年のキャリア意識調査
2022年1月に成人式を迎える学生が最も理想とする生き方は「趣味ややりたいことに熱中する生き方」。「株式投資」「投資・投資信託」をしている大学1・2年生は1割以上
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、「マイナビ 大学生低学年のキャリア意識調査」の結果を発表しました。本調査は、大学1、2年生の男女1,017名に、現時点の仕事や就職活動に関する考えを調査したもので、今回で5回目となります(前回調査:2020年12月実施)。
《TOPICS》
- 大学1、2年生のインターンシップの参加経験割合は20.7%(前年比11.8pt増)で前年度から大きく回復
- 「投資・投資信託」「株式投資」をしている大学1・2年生は1割以上。「実施していない」学生のうち約4割が「興味がある」と回答
- 社会人になったあとの人生において、「仕事」「家族」「友情」「恋愛」「自分の趣味」の5つのうち、「仕事」におく比重が最も高く約3割。一方で、「仕事はほどほどにやりたい」「趣味が一番大事」という学生も
- 2022年の1月に成人式を迎える学生が最も理想とする生き方は「趣味ややりたいことに熱中する生き方」。なりたい大人像の上位は「自分の信念を持っている大人」「さまざまな価値観を受け入れられる大人」
【調査概要】
大学1、2年生の12月時点でのインターンシップ経験者は、対前年比11.8pt増の20.7%だった。2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響をうけ、大学の授業開始が延期された分、夏季休業が短縮されたり、大学主催のインターンシップが中止されるなどして参加経験者の割合が低下した。今回の調査では、「参加経験がある」と回答した学生のうち67.1%が「大学の講義として参加した」と回答していることから、2021年は大学の工夫などによって参加経験割合が回復したことが分かる。
働き方や資産の増やし方について聞いたところ、「投資・投資信託している」は12.3%、「株式投資している」が12.0%であった。また、現在「実施していない」学生に対して興味の有無を聞いたところ、投資・投資信託に興味があるのは39.1%、株に興味があるのは44.4%だった(「将来実施したいので勉強している」「いつかは勉強しようと思っている」「なんとなく興味がある」の合計)。また、全体で副業に興味がある割合は55.0%だった。
社会人になったあとの人生で、「仕事」「家族」「友情」「恋愛」「自分の趣味」の5つに、それぞれどの程度の比重をおきたいか聞いたところ、平均して「仕事」が30.1%でもっとも高く、次に「家族」が23.2%、続いて「自分の趣味」が19.1%だった。5つの項目のうち最も平均が高いのは「仕事」であるものの、他の項目と比べると「仕事」に比重をおく割合はばらつきが顕著だった。コメントを見ても「仕事を生きがいにしたい」「生活できる収入があればよい」「趣味を一番大切にしたい」など、仕事とプライベートのバランスは人によって大きく異なるようだ。
2022年の1月に成人式を迎える学生に今後どのような大人になりたいか聞いたところ、理想の生き方でもっとも票を集めたのは「自分の趣味ややりたいことに熱中する生き方」で27.3%。なりたい大人像の上位は「自分の信念を持っている大人(21.4%)」と「さまざまな価値観を受け入れられる大人(19.0%)」だった。社会人としての組織での成果や地位を得ることよりも、趣味や自分のやりたいことなど身近なことや個人を重視する傾向にあるようである。
【調査担当者コメント】
「就職して働くこと以外」も含めたキャリア観に関する質問では、現在の大学1、2年生が幅広い視野で自分の将来の生活について考えていることが分かる結果となりました。また、社会人になったあとの生き方として“会社員や社会人としての自分”よりも“家族の1人としての自分”や“個人としての自分”を重視する傾向にあることも分かりました。自分の価値観を大切にしながら、社会人になったあとも充実した生活を送れるよう、将来のキャリアについて少しずつ考えてほしいと思います。
(キャリアリサーチラボ 研究員 沖本 麻佑)
【調査概要】「マイナビ 大学生低学年のキャリア意識調査」
○調査期間/2021年12月15日(水)~12月17日(金)
○調査方法/18歳~20歳の大学1、2年生を対象にWEB調査を実施(アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社)
○有効回答数/1,017名(文系男子176名 理系男子113名 文系女子444名 理系女子284名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイナビ/1月6日発表・同社プレスリリースより転載)