Z世代のコロナ禍就活・調査レポート
「複数内定を持つことによる、他の就活生への影響を考慮」/「企業選びにおいて、SDGsに関する取り組みを意識」。就活においても、他社や社会・環境に配慮
株式会社学情(本社:東京都千代田区・大阪市北区/代表取締役社長:中井清和)は、2022年卒学生対象「就職意識調査」を実施。「Z世代のコロナ禍就活・調査レポート」発表いたしました。2022年卒学生は、コロナ以前の「超・売り手市場」から情勢が変化しているものの、「選考に参加する企業」を絞り込むなど、特徴的な動きを見せていました。1社1社の企業研究に丁寧に取り組み、「第一志望かどうか」といった志望順位を問う質問にも正直に回答するなど、真摯に就職活動に取り組んでいた傾向です。また、「複数内定を持つことによる、他の就活生への影響を考慮」「就職活動において、企業のSDGsに関する取り組みを意識」など、特徴的な考え方も見えてきました。「他者を尊重する」「環境や社会に配慮する」といったZ世代の価値観の表れなのかもしれません。脱プラスチックや食品ロス削減などサステナブル商品への関心が高く、企業はZ世代を意識した商品開発やコミュニケーションを展開し始めていますが、採用においても、Z世代の特徴や価値観を尊重しながら、採用活動を展開していくことが求められています。
【TOPICS】
(1)1社1社の選考に真摯に取り組む
・2割の学生は、同時に複数の企業の選考に参加することに抵抗を感じる
・第一志望でない企業から「志望順位」を聞かれた際に、「第一志望と回答しない」学生が35.5%
(2)内定辞退の連絡は、誠実に速やかに行う傾向
・2社以上の内々定を獲得した学生の約6割が、6月時点で「内々定保有」を「1社」に絞り込む
・同時に複数の内々定を保有することについて、「抵抗」を感じる学生が38.3%
(3)就職活動において、企業のSDGsに関する取り組みを重視
・約半数の学生は、就職活動において、「SDGs」に関する取り組みを意識
【各TOPICS詳細】
(1)1社1社の選考に真摯に取り組む
約2割の学生が、同時に複数の選考に参加することには抵抗があると回答しています。また、第一志望でない企業から「志望順位」を聞かれた際の回答について、「第一志望と回答しない」とした学生が35.5%に上りました。「企業の立場に立ったら、1番と言ってくれる学生のほうが好感を持てると思う」といった声が挙がる一方、「嘘をつくことに抵抗がある」という学生の声も上がりました。
(2)内定辞退の連絡は、誠実に速やかに行う傾向
「複数の内々定を保有することに抵抗がありますか?」という質問に対し、38.3%の学生が「抵抗がある」「やや抵抗がある」と回答しました。コロナ禍で「内定取り消し」が発生するケースもあり、学生は内々定を獲得後も、「複数の内々定を保有し続ける」と想定されていました。しかし実際には、複数の内々定を獲得した学生の約6割は、「内々定保有企業」を6月時点で1社に絞り込み、入社意思のない企業には早めに「辞退」の連絡を済ませています。自身が内々定を持ち続けることで、企業や他の就職活動生に迷惑をかけることは避けたいといった誠実な考えが表れていると言えます。
(3)就職活動において、「企業の社会貢献」に関する取り組みを意識
就職活動で「SDGs(Sustainable Development Goals)」関する取り組みを「意識する」と回答した学生が51.4%に上りました。企業選びにおいて、「社会貢献性」も意識していることが分かります。
■調査概要
・調査対象:2022年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生
「あさがくナビ2022(ダイレクトリクルーティングサイト会員数No.1)」へのサイト来訪者
・調査方法:Web上でのアンケート
・調査期間①:2021年6月4日~2021年6月18日
・有効回答数①:981名
・調査期間②:2021年9月14日~2021年9月22日
・有効回答数②:203名
※本リリースでご紹介したTOPICSは、調査期間①にて実施したものになります。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社学情/12月10日発表・同社プレスリリースより転載)