キャリアブレイン、全国看護師の平均年収を試算
「新卒給与341万円と高額だが、上昇率低い」
医療・介護人材サービスを全国11拠点にて展開するキャリアブレイン(東京都港区、吉岡政晴・社長)は、同社が運営する人材紹介サービスに求人登録している医療介護機関の求人票をもとに、常勤医師の年収に続き、今年度はじめて、全国の看護師平均年収を試算いたしました。 【 調査結果詳細 】 キャリアブレインでは、人材紹介サービスに求人登録している全国の医療介護機関の求人票をもとに、看護師(正職員)の年収を試算いたしました。全国平均の年収は、新卒:341万円、経験5 年:402万円、経験10年:452万円となりました。また、国税庁発表の民間給与実態調査と比較すると、看護師の新卒の初任給は高いものの、経験を積んでも上昇率が低いことが分かりました。(新卒:20〜24歳、経験10年:30〜34歳との比較) 平均年収を地方別に見ると、関東、近畿、東海の三大都市圏を中心とする地域で総じて高いことが分かりました。逆に低いのは、東北、中国、四国地方となっています。また最も高い地方と低い地方とでは、各経験年数ともに80万円以上の開きが出ています。 7月に試算した医師平均年収については、東海地方が最も高く、近畿地方が最も低い、県別に見ると、新潟県、青森県、鹿児島県が高いという結果が出ております。これは、医局からの医師派遣システムが機能不全に陥り、医師の獲得に以前から苦慮してきた地域が、医師採用の方策として給与を高く設定し、全国から医師を呼び込む工夫をしていることが背景にあると考えられます。 診療報酬が改定され、病院間の看護師争奪が激しさを増している中、全国から看護師を呼び込む戦略をとっている医療介護機関もあるようです。しかし今回の調査では、看護師給与の地方別順位は、県民所得(平成16年度県民経済計算:内閣府発表)の地方別順位と同様の結果となりました。医師とは異なり、医療介護機関が給与水準を上げてまで全国から看護師を呼び込む戦略は見られませんでした。 【 調査概要 】 < 医療介護機関の提示する平均年収 > ■ 株式会社キャリアブレイン人材紹介サービスに求人登録する医療介護機関のデータをもとに算出 ■ 有効データ数: 新卒給与 1031件・経験5 年給与 484件・経験10年給与 430件 ■ データ収集期間: 平成19年11月13日 (キャリアブレイン http://www.cabrain.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・11月16日) |