アート思考を活用した独自のビジョン創造プログラム「ビジョンスケッチ」を開発
VUCA時代に必要な、「唯一無二の企業パーパス」の構築を支援
株式会社電通(本社:東京都港区 社長:五十嵐 博)の、アートをビジネスに生かす活動を行う社内外横断プロジェクトチーム「美術回路」※1は、企業の従業員・経営層に向け「アート思考」を習得するプログラム「ビジョンスケッチ」を開発、11月4日より提供を開始します。本プログラムは、先行き不透明なVUCA時代※2において、自己の問題意識を起点に新たなビジョンを生み出す「アート思考」を習得する、電通独自の体系プログラムです。これにより、唯一無二の企業の存在意義(パーパス)の構築や、自律的な組織・人材育成の支援をしてまいります。
VUCA時代において、企業の存在意義(パーパス)の構築がますます重要視されています。先行き不透明な時代だからこそ、既にある顧客ニーズを起点に課題解決を目指す「デザイン思考」よりも、自己の問題意識を起点に革新的でオリジナリティのあるビジョンを生み出す「アート思考」がパーパスづくりにおいて注目されています。しかし、「アート」の思考を「ビジネス」につなげることは難しく、習得の手法は確立されていないのが現状です。
当社の美術回路は、かねて「ビジネス」と「アート」を両立したアート思考の体系化に取り組んでおり、PHP研究所との業界初の通信教育教材※3の共同開発、日本マーケティング協会とのPoCを経て、本プログラムの開発に至りました。本プログラムは、アート思考を「問題提起力・想像力・実現力・対話力」の4つの体系に独自に分類。体系に沿って、現代の多様な価値観が反映された現代アートを対象とした対話鑑賞、現代アートに精通した美術専門家を交えたワークショップを行うことで、本質的なアート思考を習得し、新たなビジョンを描く支援をします。
<ビジョンスケッチの3つの特長>
①現代の多様な価値観が反映された「現代アート」を取り入れ、抽出した、独自の「アート思考法」を確立。
②現代アートに精通した美術専門家とのネットワーク。
③PHP研究所と共同開発した通信教育教材による個人ベースでの習得から、ワークショップを取り入れた組織・事業ベースでの習得まで、企業のニーズやアートの浸透度に合わせた4種のプログラムを提供。「パーパス・ビジョンの構築支援」だけでなく、「イノベーティブな新規事業創造」「自律的かつ多様な価値観を持つ組織文化への改革」など、人材教育から事業開発まで幅広いテーマでのビジネス活用に対応。
<ビジョンスケッチが有効な企業や部門>
・パーパス視点で、広く高い社会的な視座から企業の経営方針やビジョンを表現したい経営層。
・問題意識をもっと深く探究し、新たな事業や世界を創り出したい新規開発事業部門。
・ライフスタイルを変えるような革新的な商品やサービスを生み出したいマーケティング部門。
・社員の多様な価値観や自律性を伸ばし、イノベーティブな人材を育成したい人材開発部門。
今後も当社の美術回路は、「アート思考」を単発的な取り組みにとどめず、パーパスの構築から新規事業開発、そしてマーケティングまで含んだ企業活動全般において長期的に「アート思考」を浸透させ、多様な価値観を持つ組織文化の変革に貢献してまいります。
※1 美術回路は、アート界とのネットワークを生かし、幅広い視点から企業のアート活用戦略のコンサルティングおよび実施に向けたサポートを統合的に行うプロジェクトチーム。
※2 VUCAとは、Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)の頭文字をつなぎ合わせた造語。現在のビジネス環境は変化が早く、先の予測が困難な状況に直面しているという時代認識を表す。
※3 業界初の通信教育教材「想像力を武器にする『アート思考』入門」。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社電通/11月4日発表・同社プレスリリースより転載)