企業・学生調査データで見る「内定者フォロー」レポートを発表
株式会社ディスコ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:新留正朗)は、コロナ禍での就活を余儀なくされた2021年卒学生の内定後から入社までのフォロー策などに関して調査を行い、このほど結果がまとまりましたので、お知らせいたします。コロナ禍によりオンラインでの活動を余儀なくされた内定者にとって、入社までのフォローアップは、重要な意味を持っています。企業・学生双方の立場から内定フォローの実態についてまとめました。
<調査結果詳細(一部抜粋)>
1.コロナ禍で変化した企業との接点
2021年卒者の就職戦線は、採用広報開始のタイミングでコロナ禍が広がり、会社説明会やOB・OG訪問、面接まで急遽オンラインに切り替わった。
内定を得た企業との接点も大きく変化した。インターンシップを除いて、対面での接点が「一度もない(WEBのみ)」が3割(30.2%)、「1回のみ」が2割強で、本選考で対面機会がほとんどないまま内定に至ったケースが少なくなかった。また、内定後のフォローについてもオンラインが主流となったが、そのことで入社に向け不安を抱える学生も少なくなかったようだ。
3.内定者をフォローする上での企業の悩み
企業に対し、内定者をフォローする上で悩んでいることを尋ねた。
「内定者のニーズの把握」(44.4%)が最も多く、「オンラインでの実施」(43.4%)が僅差で並んだ。
前年調査と比べると、「スタッフの不足」や「コストがかさむ」のポイントが大幅に減少したのが目立つ。オンライン化により人員やコストの面で解消される点が大きかったのだろう。逆に「メニューの選択・作成」を選ぶ企業は増えたが(24.8%→33.3%)、オンラインに適したメニューや実施方法を検討する必要が生じ、多くの人事担当者を悩ませたものと見られる。
6.内定者フォローで企業が意識することと学生の実感
企業が内定後のフォローや研修を実施する上で意識することを尋ねた。「入社意欲の維持、醸成」が7割強で最多(73.9%)、ここに「内定者同士のコミュニケーションの活性化」が6割強で続く(67.0%)。これに対して、フォローや課題を通して「入社意欲の維持、醸成」を実感した学生は30.7%、「内定者同士のコミュニケーションの活性化」は25.5%にとどまる。
学生の実感をフォローの形式別(オンライン中心か否か)で算出したところ、「入社意欲の維持、醸成」で大きな差が見られた。オンラインよりも対面の方が入社意欲の醸成に繋がることがわかる。しかし、実際にはコロナ禍で対面での実施が難しいこともあり、実感できた学生は少なかったと見られる。
ただ、学生からはオンライン懇親会を重ねることで不安が軽減されたという声や、内定者SNSなどでしっかりコミュニケーションが取れたという声も挙がっており、工夫次第で効果を高められると考えられる。
<調査概要>
学生調査:「キャリタス就活2021 学生モニター調査」(調査時期2020年10月1日~6日・1133人、2021年2月19日~3月4日・993人)
企業調査:「新卒採用に関する企業調査」(調査時期2021年1月27日~2月5日・1174社)
調査方法:インターネット調査法
調査機関:株式会社ディスコ キャリタスリサーチ
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ディスコ / 7月28日発表・同社プレスリリースより転載)