コロナ禍採用第一世代となった2021年度新入社員のリアルと、効果的な育成のポイント
シェイクでは、2021年4月に新入社員研修でご一緒した約1,700名の新入社員を対象に実施したアンケートから分析・考察を行い、「2021年度入社 新入社員レポート」を発行いたしました。内容はアンケート結果のご紹介と、考察(2021年度新入社員の傾向と、それを踏まえたかかわり方のポイント)の2部構成となっております。
育成施策のご担当者様や、職場の上司・先輩から新入社員を見たときに、自分たちが新入社員だった頃との違いを強く感じる部分もあるかと思いますが、違うことは悪いことではありません。むしろ、違いを活かし、違いから学ぶ組織が、これからの時代に求められているのではないでしょうか。
①モチベーションが高まるポイントは「他者からの承認・他者への貢献実感」
- どのようなときにモチベーションが高まるかについて「誰かから成果や努力を認められたとき」を 55.0% 、「誰かの役に立っていると感じられたとき」を41.1% 、「チームの一員として、大きなことを達成できたと感じられたとき」を 29.6% の新入社員が選択した
②転職によるキャリアアップより現在所属している会社で着実に成長していきたい
- 現在所属している会社で長く働き続ける意向として、「長く働き続けるつもり」と回答した新入社員が 66%66%((※2020 年と比較して 14% 増加)
- 現在所属している会社で長く働き続ける条件として、「ワークライフバランス」を選択した新入社員が 50.5% 2020 年と比較して 10.6% 増加)
- 働く目的として「自己成長」を選択した新入社員が 61.5%
- 成長と働き方についての考え方として、「早く一人前になり、活躍するためなら、時々プライベートを犠牲にしても良い」「プライベートを優先しながら、自分のペースで成長していければ良い」の合計が 88%
③他者とのかかわり を重視
- 現在所属している会社で長く働き続ける条件として、「上司・先輩・同僚との人間関係が良好であること」を選択した新入社員が 74.6%74.6%((※2020 年と比較して16.4% 増加)
- 働く目的として、「仲間とのつながり」「社会や顧客への貢献」を選択した新入社員が増加
- 現在不安に感じていることとして、「上司・先輩との人間関係を築いていけるか不安である」に「かなり当てはまる」「当てはまる」と回答した新入社員が39.0%
④短期的にやりたいことはあるが、中長期でのキャリアプランはまだ描けていない
- 「配属後、すぐにやりたい仕事ができない場合、やりたくない仕事でも頑張れる期間」として、 「半年間未満」「半年~ 1 年間」「 1 年~ 3 年間」と回答した新入社員の合計が 73.9%
他者からの承認や、他者への貢献 実感によりモチベーションが高まる新入社員が多く、テレワークの導入により日常的なコミュニケーション機会 が減少して いる職場も多い中で、セルフモチベートが難しく、 モチベーションが低下しやすくなることが懸念される。
成長意欲は例年同様高いものの、コロナ禍による景気の低迷や、それに伴う就職活動市場の変化を身をもって感じているため、リスクをとって転職してキャリアアップを狙うのではなく、現在所属している会社で着実に成長していきたいという意向が高まったと推察される。
「現在所属している会社で長く働き続ける条件」「働く目的」の回答結果から、働く中での他者とのかかわり・つながりを重視する傾向が見られた。
コロナ禍での学生生活・就職活動を経験する中で、他者とのかかわり・つながりの重要性や、オンラインでの人間関係構築の難しさを実感していることが影響したと考えられる。
現在所属している会社で着実に成長していきたいという意向は高まったものの、 「配属後、すぐにやりたい仕事ができない場合、やりたくない仕事でも頑張れる期間 」として 3年以上を選択した新入社員は約 25% に留まった。やりたい仕事のイメージをもって入社しているというポジティブな面がある一方でイメージしている内容は、比較的短期間で実現可能なものが多い可能性がある。やりたいことがすぐにできるとは限らない中で、中長期的にどのようなキャリアプランを描き、経験を意味づけていくかが今後の課題となりそうだ。
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(株式会社シェイク / 5月31日発表・同社プレスリリースより転載)