『「副業」の研究』(川上淳之:著)慶應義塾大学出版会より刊行
慶應義塾大学出版会は、川上淳之:著『「副業」の研究――多様性がもたらす影響と可能性』を刊行しました。
▼働き方の多様化と、コロナ禍に端を発した在宅時間の増加などで、いま再び注目を集める副業。
▼定義から副業を始める動機の解明、本業のパフォーマンスとの関係など、その全体像を、労働経済学のアプローチを用いて考察した画期的な一冊!
・「副業のやり方」「もっと稼げるサイドビジネス」といった指南書ではなく、統計データやエビデンス(実態調査)などから、今日の「副業」を幅広く観察。
・収入目的以外の「生き甲斐」や本業との抵触の有無、法的課題など、主要トピックを網羅した、コンパクトながら読み応え十分の決定版。
・フィールドワークによる聞き取り調査などから実証的なトピックをコラムにまとめており、理論とのバランスが絶妙!
・新しい副業観を通じて、現代日本の働き方の実像を読み解く。
■本書の概要
「副業」の研究――多様性がもたらす影響と可能性
著者:川上 淳之
初版年月日:2021/03/30
定価:2,970円(本体 2,700円+税)
ISBN:978-4-7664-2733-2
ページ数:324ページ
判型:四六判/上製
■目次(一部抜粋)
序章 なぜ、いま副業について考えるのか
第1章 働き方のなかの「副業」
第2章 労働経済学で副業を捉える
第3章 現代日本の副業――政府統計で副業を捉える
第4章 収入を得るための副業
第5章 様々な動機による副業
第6章 副業は本業のパフォーマンスを高めるのか
第7章 法的課題と企業の対応
第8章 副業は人を幸せにするのか――主観的幸福度の分析
終章 副業のこれからについて考える――まとめに代えて
■著者プロフィール
川上 淳之(かわかみ あつし)
1979年生まれ。2002年、学習院大学経済学部卒業。09年、同大大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。10年、博士(経済学:学習院大学)取得。経済産業研究所リサーチアシスタント、労働政策研究・研修機構臨時研究協力員、学習院大学学長付国際研究交流オフィス准教授、帝京大学経済学部准教授などを経て、現在:東洋大学経済学部准教授。2017年、第18回労働関係論文優秀賞受賞。
主な業績
『30代の働く地図』(玄田有史編、岩波書店:2018年)第4章執筆
『日本経済論』(共著、中央経済社:2017年)分担執筆
“Multiple job holding as strategy for skills development,” Japan and the World Economy 49, pp.73-83, 2019. ほか。
書籍の詳細は、こちらをご覧ください。
(慶應義塾大学出版会株式会社 / 3月発表)