『タルピオット――イスラエル式エリート養成プログラム』(石倉洋子、ナアマ・ルベンチック:著)日本経済新聞より刊行
日経BP 日本経済新聞出版本部は、石倉洋子、ナアマ・ルベンチック:著『タルピオット――イスラエル式エリート養成プログラム』を刊行しました。
第2のシリコンバレーと言われるイスラエルでは、なぜイノベーションが起き続けるのか。
国防軍のエリート組織「タルピオット」にはじまり、教育、注目の起業家への取材などからその秘訣を探る!
グーグル、マイクロソフト、IBM、フェイスブック、ebay・・・・・・世界の大企業がイスラエルにR&D拠点を設置する。欧米の大手金融機関も続々と集結し、日本でも住友商事やソニーがイスラエルを中心とした革新的な技術を保有するスタートアップ企業への投資を本格化し始めた。「第2のシリコンバレー」と呼ばれ、注目を集めるイスラエルのイノベーションを生むための秘密は軍隊にあった。本書では、なかでも精鋭部隊と名高い「タルピオット」で行われているイノベーションをうむためのプログラムを日本で初公開する。
イスラエルは、プログラミングでの義務教育化や、男女皆徴兵制により、ITを中心としたイノベーションが盛んだ。男女皆徴兵制があり、国民は18歳頃から2、3年軍隊に勤務する。それぞれの兵士は、いくつかのテストを受けることで、自分の資質に最も適した部隊で訓練を積むことになるが、中でも特に優秀な層は1万人に50人程度の割合で選ばれる「タルピオットプログラム」に所属する。ここでリーダー教育を受け、各部隊でサイバー攻撃を含め実践を学ぶ。タルピオットのメンバーは出自や地域を問わず集められ“同じ釜の飯を食う"3年間を過ごし、徹底的に実践・知識のノウハウや困難や課題への向き合い方をたたき込まれる。こうして育った人材が、スタートアップ起業家になっている。また、軍隊での交流は、40代後半まで毎年続く予備役でも受け継がれている。年に1度同窓会のように顔を合わせ、それぞれの活動の成果や近況を報告しあうことで、世界各国で活躍する卒業生たちの強固なネットワークの構築に役立っている。
本書では、イスラエルで注目の起業家へのインタビューも豊富に盛り込んでいる。また、近年ビジネス面で注目されるイスラエルとの協業との可能性についても、成功するパターンや失敗するパターンを実例などとともに紹介する。
■本書の概要
タルピオット――イスラエル式エリート養成プログラム
著者:石倉洋子、ナアマ・ルベンチック
監修:トメル・シュスマン
発売日:2020年3月23日
定価:本体1,600円+税
ISBN:978-4-532-32334-9
ページ数:208ページ
判型:並製/四六判
■目次(一部抜粋)
第1章 「中東のシリコンバレー」イスラエル
第2章 「スタートアップネーション」の誕生
第3章 イスラエルを支える「エコシステム」の秘密
第4章 なぜ、日本企業にイスラエルのスタートアップが必要なのか
第5章 イスラエルスタートアップと組むヒント
第6章 イスラエルとの協働から日本を変える
◆書籍の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社 日経BP / 3月発表)