2021年度 外国人留学生の就職活動に関する調査結果(2020年8月発行)
株式会社ディスコ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:新留正朗)は、2021年3月卒業予定の外国人留学生(現在、大学4年生・大学院修士課程2年生)を対象に、職業観や就職活動に関する調査を行いました。(調査時期:2020年7月3日~7月19日、回答数:343人)
<調査結果詳細(一部抜粋)>
7.新型コロナによる就職活動への影響
新型コロナウイルスの感染拡大によって、自身の就職活動に影響を受けたと思うか否かを尋ねた。
「とても影響がある」という回答が半数を超え(53.9%)、「やや影響がある」(37.9%)を合わせると9割を超える(計 91.8%)。具体的な影響として最も多いのは、「企業との出合いの機会が十分に取れない(減った)」(53.6%)。次いで、「採用数の減少等で、志望業界の変更を余儀なくされた」(48.4%)が続く。また、「志望企業の採用が中止になった」は4人に1人以上が選んだ(26.8%)。
ホテル・旅行など外国人留学生に人気の高い業界とコロナの影響を大きく受けた業界とが重なったことで、志望業界や企業の変更を迫られた人も少なくない。
8.就職活動開始時期
外国人留学生が就職活動を開始した時期は、「4年生の4月」(17.2%)が最多で、次いで「3年生の3月」(13.4%)が多い。採用広報解禁(3月)以降を合わせると約半数(計47.2%)。「6月以降」も1割超あり(12.5%)、新型コロナの影響で開始が遅れた留学生もいるようだ。一方、国内学生では「3年生の6月」が最も多く(24.7%)、3月より前の合計が9割を超えている(計96.6%)。国内学生に比べると、外国人留学生の動き出しは遅いことがわかる。
10.7月時点の内定状況
7月時点の内定率は国内学生が7割超(77.7%)であるのに対し、外国人留学生は約3割にとどまる(31.5%)。前年同時期(40.6%)と比べても10ポイント近く低下。内定取得者も含めると、就職活動継続者は全体の約8割に上り(計 79.3%)、国内学生(計37.9%)の2倍近い。コロナの影響や、就職活動の動き出しの遅さによる進捗の遅れが目立つ。
14.企業研究をする上で必要な情報/もっと発信してほしい情報
「企業研究をする上で必要な情報」と「企業にもっと発信してほしい情報」について尋ねた。
まず、企業研究をする上で知りたい情報は「外国人留学生の採用実績」が最も多く、8割近くに上る(78.1%)。加えて、「採用スケジュール」(67.3%)、「採用方法やプロセス」(62.7%)といった基礎的な採用情報にも関心が集まった。今年は特にコロナの影響で選考時期の変更も多く、情報を求める留学生も多かったと見られる。
企業にもっと発信してほしい情報も、「外国人留学生の採用実績」が6割強で最も多い(64.4%)。「採用スケジュール」「採用方法やプロセス」などの採用情報の数値は大きく下がり、企業側が十分に情報発信している様子がうかがえる。「同じ出身国の社員の採用実績」、「同じ出身国の社員の現在の在籍者数」も3割強に上るなど(37.9%、35.0%)、外国人採用にまつわる情報の積極的な開示を企業に求めていることがわかる。
≪調査概要≫
調査対象:2021年3月卒業予定の外国人留学生(現在、大学4年生・大学院修士課程2年生)
回答人数:343名(文系260名、理系83名)
調査方法:インターネット調査法
調査期間:2020年7月3日~7月19日
サンプリング:キャリタス就活2021に登録している外国人留学生2,849人
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ディスコ / 8月26日発表・同社プレスリリースより転載)