非正規雇用の外国人・シニア採用に関する企業調査
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、非正規雇用(アルバイト/派遣/契約社員)の採用業務担当者を対象とした、「非正規雇用の外国人・シニアの採用に関する企業調査」を発表しました。調査結果の概要(一部抜粋)は以下の通りです。本調査は今回で2回目となります。(有効回答数:1,550名)
【TOPICS】
◆非正規雇用での外国人採用実績は約4割、〔ホテル・旅館〕は6割弱と業種別で最も高いものの、昨年比では減少
◆外国人の採用意向は約5割(昨年比-1.5pt)。新型コロナウイルスの影響か、〔ホテル・旅館〕は昨年比-15.0ptと大幅に減少
◆シニアの採用実績は63.3%、〔警備・交通誘導〕は9割超え
◆企業がシニアを受け入れるために取り組んだことは「残業なし」が昨年比で5.0pt増加
【調査概要】
非正規雇用の外国人採用実績を聞いたところ、全体では39.0%が「採用している」と回答し、昨年比では4.3pt増加した。2019年4月より特定技能が新設されたことや、慢性的に続いていた人手不足、東京で今年開催予定だった世界的スポーツ大会に向けた採用の強化などの要因から昨年比で増加したと考えられる。業種別では〔ホテル・旅館〕が57.0%と最も高いが、昨年比では3.0pt減少した。インバウンド需要もあり高水準となっているが、新型コロナウイルスによる入国制限や外出自粛の影響もあり、昨年比では減少したと考えられる。
今後の外国人採用意向について「意向あり(積極的に採用したい+どちらかといえば採用したい)」の割合は49.5%(昨年比-1.5pt)。新型コロナウイルスの影響による人手不足感の緩和や、今後の不透明感から昨年比で微減しているが、収束後の人手不足への懸念もあり引き続き半数が外国人採用の意向を示していると考えられる。業種別では〔ホテル・旅館〕が66.0%と最も高いが、昨年比では15.0pt減と減少幅が最も大きい。インバウンド需要が大きい〔ホテル・旅館〕は、入国制限が続いていることもあり昨年比で大幅減少しているものの、他業種と比較した外国人採用意向は昨年に引き続き最も高いことがわかった。
シニア(65歳以上)の採用実績を聞いたところ、全体では63.3%が「採用している」と回答した(昨年比+0.3pt)。業種別では〔警備・交通誘導〕が91.8%と最も高く、その他〔清掃〕〔介護〕〔製造ライン・加工〕を含む4業種で全体平均より10pt以上高くなった。通年通して人手不足感の強い業種で、シニアの採用実績が高い結果となった。
シニア受け入れのための取り組みで最も増加した項目は、昨年比5.0pt増の「残業なし」だった。2020年4月から時間外労働の上限規制が中小企業にも適用されるようになったことも影響していると考えられる。全体では「65歳以上の再雇用」39.1%、「体力に応じた仕事内容・仕事量」34.5%、「短時間労働の導入」28.2%が上位3項目となっている。生産年齢人口の減少や高齢化が進む中、シニア層がより活躍できる環境を整えるために、企業側が配慮した取り組みを行っている様子がうかがえる。
【調査概要】『非正規雇用の外国人・シニア採用に関する企業調査』
調査期間:2020年5月18日(月)~2020年5月25日(月)
調査方法:インターネット調査
調査対象:直近半年以内に非正規雇用の採用業務に携わった20〜69歳の男女
有効回答数:1,550名
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(株式会社マイナビ / 7月22日発表・同社プレスリリースより転載)