ライフバランスマネジメントとMD.ネット
海外勤務者のメンタルヘルスケアで業務提携
企業向けメンタルヘルス対策サービスを手がけるライフバランスマネジメント(東京都中野区、渡部卓・代表取締役社長、以下LBM)と、精神科医による海外勤務者とその家族向けメンタルヘルスケア事業を展開するMD.ネット(東京都港区、佐野秀典・代表取締役社長)は業務提携し、発症予防から早期対処・復職支援に至るまで、特に中堅・中小企業を対象とした海外勤務者とその帯同家族のメンタルヘルスケアのトータルサポート事業を共同展開することに合意いたしました。
海外に滞在する駐在員とその家族の多くは、それぞれの環境の違いから強い心理的ストレスを抱えているといわれています。昨今、中国・アジアを中心とした企業進出の増加に伴い、メンタルヘルス面のトラブルも増加しています。現地での発症、事件・事故に伴うメンタルトラブル、子供の引きこもり、自殺、自殺未遂をはじめ、業務ストレスに伴う身体症状のトラブルも顕著です。
主な理由としては、生活・ビジネス環境への不適合のほか、国内とのコミュニケーションギャップや重い業務プレッシャーなど複合的な要因によるストレスが原因で、専門医師による、適切なメンタルケアが早急に必要な状況となっています。
しかし、海外駐在員を送り出す企業側は、海外拠点と本社間の物理的な距離・時差のためコミュニケーションが難しいことに加え、各滞在国の特殊事情が絡み海外勤務者のメンタルヘルスケアがほとんどとられていないのが現状です。
また昨今、自殺対策基本法や安全配慮義務など、企業を取り巻くメンタルヘルスへの管理責任が厳しくなっており、日系の大企業に現地へのメンタルヘルスケアに対して何らかの対策を採ろうとする動きがみられるようになっています。さらに中小・中堅企業の海外進出も多くなる中で、中小企業やベンチャー企業などではその現地スタッフに対しても何も対策がとられない危険な状態に置かれているケースも多く、現地駐在員から強い要望が出ています。
今回の両社の業務提携では、オンライン型ストレス耐性向上プログラム「MTOP」など、国内では8万人以上へのサービス提供実績があるLBM社と、海外勤務者にも対応可能な精神科医のネットワークを持ち、すでにサービスを開始しているMD.ネットの、双方のサービス・ノウハウをシームレスに提供いたします。
両社業務提携に基づき、日本では初めて、中小・中堅企業の海外勤務者向けに「カウンセリング相談」「ストレスチェック」「eラーニング」などのサービスを、「MTOP MD+(エムディプラス、MDはMental Doctorの略)」という名称でパッケージ商品化し、月額基本料金5,000円/1人からという低価格で提供させていただくことが可能となりました。
「MTOP MD+」の具体的なサービス内容は以下のとおりです。
【 基本 】※月額基本料金に含まれます。
■ 渡航前に、駐在員候補者の選考プロセス段階において候補者のストレス耐性を多面的に評価する事ができるHILテスト(オプション:専門医師による対面評価)
■ 海外勤務中でのストレスを起因とするストレスへのセルフケアのオンラインプログラム「MTOP」を活用したストレスチェックとその後のフォロー対策としてのe-ラーニング
■ ストレスチェックなどの結果から不安になった社員とその家族への精神科医によるメールおよび電話でのカウンセリング相談(月に3回まで。4回目以降は別途費用が発生)
■ 渡航前もしくは帰国後のメンタルヘルス教育研修 年1回(対象人数が10人以上の場合に限り)
【 オプション 】※月額基本料金には含まれません。
■ 海外拠点毎の組織ストレス状況診断と、メンタルヘルスの専門医師による問題エリアへの改善コンサルティング
■ その他海外駐在員事務所の人事・総務担当者や現地医療スタッフへのコンサルティング
■ 海外でのトラブルなどでの法律面を含めた本社への危機管理対応コンサルティングサービス、など
(ライフバランスマネジメント http://www.lifebalance.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・7月20日)