2019年12月 転職求人倍率 3.14倍(前月比+0.33ポイント)
~求人倍率は過去2番目の高水準。2020年、企業の採用に対する姿勢は慎重な傾向に~
総合人材サービス、パーソルグループのパーソルキャリア株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:峯尾 太郎)が運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、2019年12月の転職求人倍率をまとめた「doda 転職求人倍率レポート」を発表しましたのでお知らせします。
※ 転職求人倍率は、ホワイトカラー層を中心とした転職マーケットにおける需給バランスを表すもので、dodaエージェントサービス登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です。
<算出式:転職求人倍率=求人数(採用予定人員)÷転職希望者数>
■2019年12月の概況
2019年12月の転職求人倍率は、前月比+0.33ポイントの3.14倍となりました。求人数は前月比99.99%、前年同月比106.5%となりました。転職希望者数は前月比89.4%、前年同月比101.9%でした。
業種別では、「その他」を除く8業種のうち「メディア」「金融」「小売・外食」「サービス」の4業種で求人数が増加しました。求人の増加率が特に高かったのは、「小売・外食」(前月比103.9%)、「メディア」(前月比102.1%)でした。職種別では、11職種のうち「営業系」「技術系(電気・機械)」「技術系(建築・土木)」「販売・サービス系」「事務・アシスタント系」の5職種で求人数が増加しました。求人の増加率が特に高かったのは、「事務・アシスタント系」(前月比110.3%)、「販売・サービス系」(前月比103.1%)でした。
■解説
~景気の不透明さにより、企業の採用に対する考え方にも変化が~
12月の求人倍率は例年上昇傾向にあり、2019年12月は過去最高を記録した2017年12月の3.16倍に次ぐ高水準でした。求人数は先月から横ばいですが、転職希望者数の減少幅が大きかったため、求人倍率が大きく上昇しました。求人倍率は高水準ですが、求人数の増加は緩やかになっているため、数年前の活況な状態からは変化が見られます。
2013年以降、既存事業のテコ入れや注力事業への投資のために、中途採用を強化する企業が多く、求人が右肩上がりに増加する時期が長く続きました。しかし、2020年は景気の見通しに対する慎重論もあり、直近2~3年に比べて、企業が中途採用を抑える傾向になることが見込まれます。新規の採用ではなく、これまでに採用した社員の定着や育成に力を注ぎ、既存の人員でより高い成果を出そうという考えにシフトする企業が増加しそうです。(doda編集長 大浦 征也)
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パーソルキャリア株式会社 広報部
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(パーソルキャリア株式会社/1月20日発表・同社プレスリリースより転載)