勤務地が遠くて辞める外国人が3割、Google翻訳を利用してサイト閲覧をする外国人が9割~『MTICユーザーアンケート調査結果2019』:エムティック
在留外国人の採用に特化した人材ベンチャーの株式会社エムティック(代表取締役:杉原尚輔、本社:東京都港区、以下「エムティック」)は、自社サービスの利用者へアンケート調査を行いました。以下、調査結果を発表するとともに『外国人の仕事探し』の課題・現状を読み解きます。
<調査結果概要>
・外国人が前の仕事を辞めた理由のベスト3は、人間関係、給与に続き『勤務地までの距離』でした。
・仕事探しをするときはFacebookを使うユーザーが圧倒的に多いことが特徴となっています。
・9割以上の外国人が、WEBサイトを閲覧するときにGoogle翻訳を使用しており、仕事探しの際に日本語の壁を感じているという声が目立ちました。
<調査結果詳細>
1. Which media do you use most to look for jobs ?
『どのメディアで仕事探しをすることが多いですか?』という質問に対し、62.8%の人がFacebookを利用すると回答しました。日本人の場合、求人サイトやindeed、転職エージェントなどを利用することが多いですが、外国人の仕事探しではSNSであるFacebookが重要な仕事探しツールのひとつになっています。
Google検索を除くと、Linkedinが8.3%、YoutubeとLINEがともに3.3%という結果になりました。
2. How often do you use Google Translate tool in order to translate web pages ?
『WEBサイトを翻訳するためにGoogle翻訳をどのくらい利用しますか?』という質問に対し、いつも使用している人と、時々使用している人を合計すると、なんと全体の90.1%という結果になりました。ほとんどの外国人は、WEBサイトを閲覧するときにGoogle翻訳で翻訳しながら情報を読み取っていきますが、日本独特の言い回しや難しい言葉はきちんと翻訳されない可能性があります。
業務内容や給与、福利厚生の情報など、お仕事に関わる情報は正しく理解する必要があります。
Google翻訳に頼らず、きちんとした母国語で求人情報を読んでもらう必要性があるのではないでしょうか。
3. Which functionality do you think is the most important for employment agency ?
『人材会社(求人サイト)の機能で最も重視するものは何ですか?』という質問に対し、55.4%の過半数以上の人が、多くの求人が載っていることを条件としていることが分かりました。
次いで24%の外国人が『WEBサイトの使いやすさ』を重視しており、19%の外国人が『複数の言語でWEBサイトを閲覧できること』が重要だと回答しました。
サイトのUX/UIを高めることは、日本人向け求人サイトにおいても非常に大切ですが、複数の言語に対応していくことは外国人にとって非常に重要視されていることが分かります。
4. その他の質問
また、仕事を辞めた理由の第2位に『勤務地までの距離がネックだった』という興味深い結果が出ています。
この結果から、外国人は土地勘がなく勤務地までの距離感覚がつかめない、情報をうまく読み取れない、家の近くでの求人情報が少ないという課題があると読み取れます。
通勤するには難しい距離の勤務先に応募してしまうケースを避けるためにも、自分たちのいる場所から通いやすい勤務地を探すことができる仕組みが必要です。
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『Gaijinbank』利用ユーザー
■有効回答数:794名(複数回実施の合計値)
■調査期間:2019年2月1日~5月21日
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社エムティック https://www.mtic.co.jp/ /6月17日発表・同社プレスリリースより転載)