就活生がブラック企業と疑う企業の態度とは?~就活生に聞いた「ブラック企業/ホワイト企業」への考え(キャリタス就活学生モニター調査):ディスコ
株式会社ディスコ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:新留正朗)は、2019年3月卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)および2020年3月卒業予定の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含む)を対象に、「ブラック企業」と「ホワイト企業」についての考えを尋ねました。(調査期間:2019年2月8日~14日、回答数1500人)
売り手市場が続く新卒採用マーケットにおいて、少しでも学生に関心を持ってもらおうと自社の「働きやすさ」を押し出す企業が増えている。一方で、大学生の就職先選びの視点も働きやすさを意識したものへと変化している。労働環境に敏感と言われる若い世代が、就職活動を進める上で「ブラック企業」あるいは「ホワイト企業」をどう捉えているのかを就職活動を終え今春の入社を控えた大学4年生と、就職活動を始めたばかりの大学3年生それぞれに調査を行いました。
<調査結果(抜粋)>
1.「ブラック企業」「ホワイト企業」への意識
就職活動の企業選びで、ブラック企業やホワイト企業を意識する学生の割合を調査した。
まず「ブラック企業を気にする」という学生は、就職活動を終えた2019年卒者で85.6%、現在就活中の2020年卒者では9割以上(91.1%)に上る。
「ホワイト企業」についてはそれぞれ半数程度だった。
「ブラック企業」を警戒しながら就活を進める学生の姿が浮かび上がる。
2.「ブラック企業」の調べ方
就職活動で「ブラック企業かどうか」を調べた経験を持つ学生は約8割(19年卒で計82.1%、20年卒で計79.7%)。20年卒は「必ず調べている」の割合が23.6%で19年卒(21.3%)より多く、ブラック企業への警戒感の強さが感じ取れる。また、20年卒は「調べたことはない」という回答が2割あるが(20.3%)、今後就職活動が本格化するにつれ、ブラック企業かどうかを調べる学生は増えていくと見られる。
調べ方で最も多いのは「クチコミサイト」で、約9割に上る(19年卒92.0%、20年卒89.3%)。次いで「就職情報サイトで企業情報を確認」が続く。就職活動を終えた19年卒は「社員の様子から察する」が4割超で3位だった(41.1%)。
3.「ブラック企業」だと思う条件
「ブラック企業」だと思う項目をすべて選んでもらった。最多は「残業代が支払われない」で8割近くが選択した(19年卒で77.9%、20年卒で78.0%)。これに「給与が低すぎる」が続き、報酬に対してシビアに考えている様子がうかがえる。
働き方改革で注目される労働時間に関しては「残業が多い」がそれぞれ6割強、「有給休暇を取りづらい風土がある」が6割前後と多い。また、「セクハラ、パワハラがある」がともに 6 割を超えており、ハラスメントに対する問題意識も高いことがわかる。
4.就職活動で「ブラック企業」を疑った企業の態度や様子
就職活動を終えた19年卒者に、就職活動(企業の採用活動)を通じて、どんな態度や様子の企業を「ブラック企業ではないか」と感じたかを尋ねた。
最も多かったのは「社員が疲れている」で46.8%。「社員がギラギラしている」(24.5%)の2倍近くに上った。2番目に多いのは「企業規模の割に大量採用」で41.2%。早期離職者が多いのではと疑念を持つようだ。次いで多いのは「圧迫面接」(38.0%)。面接での態度は社風にも通じると判断しているのだろう。直に接点を持つ採用担当者や社員の態度を、その企業の「社風」と捉える傾向が読み取れる。
*調査詳細は同調査レポートをご覧ください。
【調査概要】
■2019年卒者
調査対象:2019年3月に卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)
回答者数:750人(文系男子221人、文系女子220人、理系男子200人、理系女子109人)
サンプリング:キャリタス就活2019 学生モニター
■2020年卒者
調査対象:2020年3月に卒業予定の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含む)
回答者数:750人(文系男子285人、文系女子192人、理系男子193人、理系女子80人)
サンプリング:キャリタス就活2020 学生モニター
調査期間:2019年2月8日~14日
調査方法:インターネット調査法
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ディスコ https://www.disc.co.jp/ /3月26日発表・同社プレスリリースより転載)