新卒エンジニア奪い合い 各社アピール活発に
売り手市場が続く中で、企業間での新卒エンジニアの奪い合いが加速している。優秀な学生にアピールすべく、企業が実施する施策もさまざまだ。
サイバーエージェントは、2018年4月以降に新卒入社するエンジニアを対象に、これまで一律で定めていた初任給制度を撤廃し、能力別給与体系に変更。さらに、高度な技術や実績、成果を持つ学生には「エキスパート認定」を行い、認定した学生には年俸720万円以上を提示する。また、メルカリは、米国に有望学生100人を送り込む大規模なインターンシップを実施。現地でメルカリのユーザー調査をさせた上で、アメリカ展開へのアイデアを考えさせた。これにより、グローバル企業と競えることをアピールし、人材確保につなげる狙い(日本経済新聞より)。
リクルートキャリアが発表した2017 年12月時点の転職市場調査によると、Webエンジニアなどを含む「インターネット専門職」の求人倍率は6.45倍。中途採用でのエンジニア獲得が難航する中で、優秀な新卒エンジニア人材への関心が高まっている。企業のアピールは今後も過熱することが予想され、各社がどのような施策を行うかが注目される。
(『日本の人事部』編集部)