社員がイキイキと働く会社は、必ず「ワクワク感」が存在していた!~「働き方改革」に関するアンケート調査「多様な人材がイキイキと働くことができる職場とは?」:はたらく未来研究所
「働き方」に関して調査・研究する一般社団法人「はたらく未来研究所」(東京・港区 所長・富岡明日香)は、学校法人産業能率大学との同調査として「多様な人材がイキイキと働くことができる職場とは」をテーマにしたインターネットリサーチを実施しました。
本調査は、ダイバーシティ経営に必要な取組みのうち社員のモチベーション向上や職場環境の改善から得られる 「職場内の効果」に有効な一手として、会社と職場の双方から改善すべきアプローチを明らかにすることで、社員 の自由な発想や生産性向上に結びつけるための具体的な要素を分解していきました。 今回は、組織、職場、個人の3要素からなる「イキイキ度」という心理的ものさしを「合成変数」という統計法 を使って作成し、イキイキと働いている人とそうでない人を比べる設問を用意しました。各設問は、「あてはまる」 「ややあてはまる」「あまりあてはまらない」「あてはまらない」の選択肢にウエイトをかけてスコア化し、そのスコア合計を「イキイキ度」として表わします。イキイキ度の評価は、自分が所属する会社全体に関すること、自分 の身の回りの職場環境に関することの二つの軸に分類していきました。
(1)会社への魅力=私は今の会社に魅力を感じている(組織)
(2)職場への愛着=私は今の職場が好きだ(職場)
(3)毎日仕事に行く楽しさ=私は毎日仕事に行くのが楽しい(個人)
◆調査結果のまとめ◆
イキイキと働く人は、自分のやりたい仕事ができているという納得感がある。
イキイキと働く人は、仕事の進め方や目標を自分で決めていく裁量権がある。
イキイキと働く人の職場は、活気がありコミュニケーションが十分に取れている。
イキイキ度の高い人・低い人に見られる傾向を調べると、イキイキ度が高い人は年齢30代以下の若者層に多く、職種別では、「管理」(総務・人事・経理・情報システムなど)、「研究開発・設計」部門が多いことがわかりました。また社内のポジションでは「職位が高い」人が多く、これらの層は会社に対しても、職場に対しても比較的満足しているという結果でした。会社については「社員の心身の健康に配慮してくれている」「安全に配慮してくれている」という安定したフォローがなされており、職場については「活気があって明るい」「メンバーの成功を皆で喜びあう雰囲気がある」という面で評価が高くなっています。
一方、イキイキ度が低い人は、年齢40代以上に多く、職種別では「営業」部、社内ポジションは「一般社員」が多いという結果でした。これらの層がイキイキと感じられていない理由は、会社については「社員をワクワクさせる雰囲気がある」「社員のやりたいことに取り組ませてもらえる」というある程度の自由さを示す面で評価が低く、職場については「仕事が楽しくなるような仕掛けがある」といった風土や社内の雰囲気に関する評価が低いことが影響したと言えます。
イキイキ度を上げるには「社員をワクワクさせる雰囲気」
「仕事が楽しくなるような仕掛け」に取り組むことがポイント!
調査結果から「イキイキ度の影響力」を見ると、「私の職場には仕事が楽しくなるような仕掛けがある」「私の会社には社員をワクワクさせる雰囲気がある」といった、仕事を楽しんで取り組む環境づくりの数値幅が大きい事が分かります。設問に対する回答は否定的な意見が多いことから、上記項目は「イキイキ度への影響力が高いにも関わらず、満足できていない」という解釈が出来ます。
■調査の概要
・テーマ イキイキと働くことができる環境とは
・調査対象 合計600人
従業員規模300人以上の企業に勤務する20歳以上60歳未満の正社員(男性30代以下・男性40代以上・女性30代以下・女性40代以上 各150人)
・調査期間 2017年 6月
・調査手法 インターネット配信による
◆ 本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(一般社団法人はたらく未来研究所 http://hatarakumirai.com/ /7月19日発表・同社プレスリリースより転載)