多国籍企業で働くアジア人女性リーダー世界での活躍を妨げるのは「人種」「性別」と約半数が回答~85%もの女性が退職を検討していることが判明:ハイドリック&ストラグルズジャパン
世界最大級のエグゼクティブサーチ会社 ハイドリック・アンド・ストラグルズ(本社:アメリカ合衆国 シカゴ、CEO:Tracy R. Wolstencroft)は、2016年3月から12月の間、ヨーロッパ、アメリカ系企業に勤めているアジア人女性リーダー138名を対象に、世界で活躍することに対しての意識調査を実施しました。
この調査とは別に、ハイドリック・アンド・ストラグルズでは特定の話題に焦点を合わせたグループを発起し、シンガポール・インド・香港・日本・中国などでイベントを実施しており、「女性」「人種」といった重大なトピックスについては今後も女性リーダーを各国から集め、更に本質について話し合いを続けていきたいと考えています。
【調査結果サマリー】
- アジア人女性リーダーの90%が今後世界で活躍したいと回答。
- 世界で活躍したいと思っている一方、約半数以上は「活躍する機会が与えてもらえる自信がない」「人種・性別への壁があると感じている」と回答。
- 世界で活躍させてもらえる機会がなければ、2年以内に転職、辞職を検討。
- 世界での活躍に踏み切れない理由は、「家族と過ごす時間が少なくなるから」。
- 所属企業の本社は、アジア人女性への教育が意欲的でないと約半数が実感。
<調査概要>
・調査タイトル :「アジア人女性リーダーが世界で活躍することに対しての意識調査」
・対象者:多国籍企業で働くアジア人女性リーダー 138名
・調査期間:2016年5月~12月
・方法:インターネット調査
<結果詳細>
1. アジア人女性リーダーの90%が今後世界で活躍したいと回答
『あなたは自身のキャリアプランにおいて、いつか世界的に活躍したいですか?』という質問に対し、リーダー層のアジア人女性の90%が自身の所属している地域だけではなく、今後世界的な活躍を目指していると回答しました。
2. 世界で活躍したいと思っている一方、約半数以上は「活躍する機会を与えてもらえる自信がない」「人種・性別への壁があると感じている」 と回答
『世界的に活躍する機会を与えてもらえる自信はありますか?』という質問に対し、64%はその機会を与えられる自信がないということがわかりました。また、『世界的に活躍するにあたって、自身の人種を壁と感じていますか?』と質問をしたところ、57%は「感じている」と回答、更に性別について質問したところ、48%は自身が女性であることに壁を感じていると答えています。
3. 世界的に活躍する機会がなければ、2年以内に離職、転職を検討。
『活躍させてもらえる機会を与えられない場合、転職・離職は考えますか?』という質問に対し、世界的に活躍ができないのであれば85%もの人がここ2年で離職、または転職を検討しているという結果となりました。
4. 世界での活躍に踏み切れない理由は、「家族と過ごす時間が少なくなるから」。
世界で活躍をしたいと90%の人が回答したものの、『あなたが世界での活躍に踏み切れない理由はなんですか。』という質問に対し、1位「家族と過ごす時間が少なくなるから」が43%、2位「女性への出世に意欲的ではないから」が21%、3位「英語のコミュニケーションスキルが足りない」が13%、4位「仕事のスキルが足りない」が4%という結果になりました。
5. 所属企業の本社は、アジア人女性への教育が意欲的でないと約半数が実感。
『世界で活躍するにあたり、所属企業の本社はアジア人を教育する意欲があると思いますか?』という質問に対し、いいえと回答した人が48%おり、人種的・性別的な壁に加えて所属企業の本社がそもそもアジア人女性を育てる意欲がないと感じていることがわかりました。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(ハイドリック&ストラグルズジャパン合同会社 http://www.heidrick.co.jp/ /3月31日発表・同社プレスリリースより転載)