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ニュース
社会 教育・オピニオン
掲載日:2016/11/16

パワハラ・セクハラ・マタハラ…ハラスメント経験者は四人に一人。上司への相談により退職勧告を受けたケースも~『30種類超の「ハラスメント」を対象にしたアンケート調査』:アイリックコーポレーション

長時間労働、サービス残業、各種ハラスメントなど企業のトラブルが度々ニュースとなっています。それ以外でも学校や病院など、生活する様々な場所でも起こっていて、今や身近な問題です。知らず知らず、被害者にも加害者にもなりうるハラスメント。保険ショップ『保険クリニック』では、様々なハラスメントについて20歳~60歳の男女800人を対象にアンケート調査を実施いたしました。

 

■調査結果概要
・ハラスメントの認知度 :

パワハラ、セクハラの認知が最も高く、約70%の人が聞いたことがあると回答 (Q1)
エアハラやブラハラなど、「ハラスメントに値しない」という意見がある一方、60%以上は、すべてをハラスメントとして認識 (Q2)

・ハラスメントの被害経験 :
4人に1人(26.6%)が何らかのハラスメントを経験、職場での発生が最多 (Q3)

・被害の内容 :
パワハラ、モラハラ、セクハラが男女共に上位で、女性はカジハラ、スメハラも経験 (Q4)

・ハラスメントの相手 :
男性からの言動が多く、67.6%。女性から女性へも22.0%。上司からが最多 (Q6,7)

・ハラスメントへの対応 :
ハラスメントを受けた45.1%は「何もしていない」と回答 (Q8)

・加害の意識 :
ハラスメントをしたことは「ない」と「分からない」が拮抗 (Q9)

 

■調査結果詳細

Q1.あなたが聞いたことのあるハラスメントは何ですか。(いくつでも)
20歳~60歳の800人に聞いたことがあるハラスメントについて聞いてみました。1位はセクハラ、パワハラ(69.3%)3位にマタハラ(58.8%)、4位にモラハラ(56.3%)と続いており、全体的に男性よりも女性からの認知の方が高いことが分かりました。全く知られていないハラスメントは、テクスチュアル・ハラスメント、レイシャル・ハラスメント、レリジャス・ハラスメントの3種類でした。

 

Q2.あなたがハラスメントだと思わないものはどれですか。(いくつでも)
全部がハラスメント 62.0%
ハラスメントだと思わないもの
 1位 エアハラ
 2位 ブラハラ
 3位 ジェンハラ
 4位 ゼクハラ
 5位 カジハラ

30数種類あるハラスメントの中で、ハラスメントだと思わないものがあるか聞いたところ、62.0%の方は「全部がハラスメント」と回答しました。
2007年、新語・流行語大賞にエントリーされた「KY(空気読めない)」が、現在ではハラスメントのひとつとして認知をされているようです。

 

Q3.職職や家庭、学校などでハラスメントを受けて嫌な思いをしたことがありますか。
(男性/女性)
受けたことがある 23.7%/29.5%
受けたことはない 76.3%/70.5%
   職場       86人/101人
   学校       21人/23人
   家庭       8人/28人
   その他      4人/3人
職場や家庭、学校などでハラスメントを受けて嫌な思いをしたことがある人は四人に一人にあたる26.6%でした。受けた場所は職場が男女とも一番多いのですが、男性で次に多いのが学校、女性は家庭と受けた場所が性別によって異なることが分かりました。

 

Q4.どのようなハラスメントを受けて嫌な思いをしましたか。(いくつでも)
(男性/女性)
1位 パワハラ(73人)/ パワハラ(55人)
2位 モラハラ(26人)/ セクハラ(52人)
3位 セクハラ(14人)/ モラハラ(45人)
4位 カラハラ、パーハラ(各9人)/ カジハラ(12人)
5位 /カラハラ、パーハラ、スメハラ(各10人)
ハラスメントを受けたことがある213人に、どのようなハラスメントを受けたか聞いたところ、男女ともに一番多かったのはパワハラ(60.1%)でした。上位は男女で同じハラスメントが占めていましたが、女子は4位にカジハラがランクインしています。

 

Q5.具体的にどのような内容でしたか。
【男性】
・仕事中に他の人の前で怒鳴られた
・上司からの無茶ぶり、嫌がらせ
・酒やタバコ、カラオケを強要された
【女性】
・仕事中に他の人の前で怒鳴られた
・上司からの無茶ぶり、嫌がらせ
・酒やタバコ、カラオケを強要された

実際にどのような内容だったのか、伺ってみました。多かった回答は上記のとおりです。
男女ともに仕事に関するハラスメントの内容は同じ傾向でしたが、女性はそれに加えて体に触られたり、性的な発言を受けたり、特にお酒の席ではそのような内容が増える傾向にあることが分かりました。

 

Q6.ハラスメントをしてきた相手の性別は。
(男性/女性)
男性 74.7%/61.9%
女性 6.3%/22.0%
両方 18.9%/16.1%
実際にハラスメントをしてきた人の性別を聞いたところ、加害者の67.6%は男性だということが分かりました。
ただ、女性被害者の場合、女性が加害者の場合も多くいる事が分かりました。

 

Q7.ハラスメントをしてきた人はどんな人ですか。(いくつでも)
ハラスメントや嫌がらせをどんな人がしてきたか聞いたところ、最も多かったのは上司(70.4%)でした。
続いて、先輩(15.0%)、同僚・同期(14.1%)とほぼ勤務先で行われていることが分かりました。

 

Q8.ハラスメントを受けたとき、あなたはどのような行動をとりましたか。(いくつでも)
ハラスメントや嫌がらせをされた時の対応を聞いてみました。ほぼ半数の45.1%は何もせず、やり過ごしていることが分かりました。直接抗議した人は16.4%、上司に相談した人は10.3%と少数です。中には「直接抗議したら無視されるようになった」や、「上司に相談したら、退職勧告された」などの二次被害に遭われた方もいました。

 

Q9.あなたは他の誰かにハラスメントをしてしまった、嫌な思いをさせてしまったと感じたことがありますか。
ある  8.0%
ない  47.1%
分からない 44.9%
自分がそんなつもりがなくても、相手が嫌だと思ってしまうとハラスメントは成立してしまいます。いつでも被害者にも加害者にもなり得るハラスメント。
男女800人に他の誰かに嫌な思いをさせてしまったと感じたことがあるか聞いてみると、あると回答した人は64人(8.0%)と少なかったのですが、わからないと回答した人が359人(44.9%)にものぼります。
気付かないうちに他人に不快な思いをさせてしまっている可能性が大きいことが分かります。
 

 

Q10.どのようなことをしてしまいましたか。
【男性】
・部下や同僚を怒鳴ってしまった
・体を触ったり、性的な発言をしてしまった
・イライラしてあたってしまった
【女性】
・気分できつい言い方になってしまう
・容姿や性格を注意してしまった
・プライベートに口出ししてしまった
実際にあると回答した64人にどのようなことをしてしまったか聞いてみました。パワハラ(パワー・ハラスメント)、セクハラ(セクシャル・ハラスメント)、パーハラ(パーソナル・ハラスメント)などが多く挙げられました。中には実際に会社に抗議された経験がある方もいらっしゃいました。


■調査方法
サンプル数 : 男女800人
年   齢 : 20歳~60歳
調査方法  : Webアンケート
調査期間  : 201610月21日~10月26日
※本リリースの調査結果や分析をご利用いただく際は、『保険クリニック調べ』と明記ください。

※参考
2015年6月実施、妊娠・出産経験のある20~40歳の女性500人を対象にした、妊娠・出産と仕事についてのアンケート調査
 

◆本リリースの詳細については、こちらをご覧ください。

(株式会社アイリックコーポレーション http://www.irrc.co.jp/ /11月15日発表・同社プレスリリースより転載)

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