ビッグデータ関連の専門家需要が更に加速~『ヘイズ・ジャパン 採用動向レポート』(10月~12月期):ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン
外資系人材紹介会社ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社(本社:港区、マネージング・ディレクター:マーク・ブラジ、以下ヘイズ)は10月13日、2016年10月~12月期の採用動向レポートを発表しました。
レポートの中でヘイズは今後注目すべき傾向として、企業がビジネスを見直していく上でビッグデータが効果的なツールであると実証されてきたことから、国内各社で、データアナリストやリサーチャーなどビッグデータ関連の専門家の獲得をめぐる競争が激化すると予測しています。
この点について、ヘイズのマネージング・ディレクター、マーク・ブラジは次のように述べています。
「さまざまな企業がビジネスの更なる発展のために経験豊富なプロフェッショナルを求めており、データ・アナリストやリサーチャーの需要は10月からの3ヵ月間も高まり続けるでしょう。ビッグデータには業界を一変させる力があることが、すでに多くの企業によって証明されています。
一方で、データ分析サービスやデータベース管理システムが扱えるプロフェッショナルの供給は不足しており、今後もこの状況が続くことは明らかです。」
企業はさらなる成長のためにより一層デジタル化戦略の比重を高めており、国内の顧客基盤を拡大するためにビッグデータの活用に取り組む企業が増加していることから、この分野の人材不足が更に深刻化することが予想されます。
また、ブラジは次のようにも述べています。
「ビジネスインテリジェンスエンジニアにも高い需要があり、今後企業間で激しい争奪戦が起こると思われます。ビッグデータテクノロジーの活用が予測力を高め、組織を変革して企業に大きな変化をもたらすことを、各社とも十分に認識するようになっています。
革新的な会社はすでに、顧客企業向けにカスタマイズした分析ツールの開発を加速させています。この分野に精通した人材は、業界を問わずさまざまな企業で強く求められており、限られた人材を巡って一斉に争奪戦に参入しようとしています。
注目すべきもう一つの傾向として、多国籍企業による国内の事業基盤強化の動きが続いており、翻訳者を始めとするバイリンガルの人材に対し、今後も高い需要が見込まれます。」
2016年10月~12月期に採用ニーズが特に高まると予想されるのは下記の職種です。
●Accountancy & Finance(経理&財務):
経理担当者およびマネージャー :小規模の外資系企業では、事業拡大を進めるために経理担当者やマネージャーを採用する企業が増加しています。
プロジェクトマネージャー:多国籍企業ではコスト削減の一環として、M&Aを通じて経営の合理化を進めており、特定のプロジェクトを監督できるプロフェッショナルなプロジェクトマネージャーの需要が高まっています。
ジュニアアカウンタント:十分な知識と意欲を持ち、企業に貢献するジュニアアカウンタントの採用に力を入れる企業が増加しています。
●Banking and Financial Services(金融サービス):
コンプライアンスおよび内部監査プロフェッショナル:銀行各社はサーベイランス部門の強化に取り組んでおり、トレード/投資サーベイランスやコミュニケーション監視担当者の需要が生じています。
プロダクトコントロール・プロフェッショナル:プロダクトコントロール部門の一部を国内に戻す動きが見られ、バイリンガルのプロダクトコントロール担当者が不足する状態が続いています。
アセットマネジメント・プロフェッショナル:米系企業の多くが、販売や顧客サービスやプロダクトマネジメント業務の経験を持つアセットマネジメント担当者を求めています。
●Finance Technology(ファイナンステクノロジー):
プロジェクトマネージャー:保険業界では安定した需要が続いており、シニアレベルのプロジェクトマネージャーの求人が増加しています。
アプリケーションサポート・スペシャリスト:アプリケーションサポートのスペシャリストの需要が依然として高く、優れたスキルを持ったバイリンガルの人材に対しては給与の大幅な引き上げが期待できます。
●Human Resources(人事):
教育、能力開発およびトレーニングマネージャー:スキルを持った人材の不足で、小売業界での需要が高まっています。
HRビジネスパートナー:大企業で欠員補充に伴うシニアレベルのHRビジネスパートナーの需要が生じています。
●Information Technology(IT):
ビッグデータ・エキスパート: ビッグデータが予測力を高め、組織を変革し、ビジネスを根本的に変えることはすでにいくつかのケースで証明されており、企業はビッグデータのエキスパートを早急に必要としています。
ビジネスインテリジェンスエンジニア:高いスキルを持つ人材の争奪戦が激化することが予想されます。
●Insurance (保険):
ビジネスプロセス改善/組織変革スペシャリスト:大規模な組織変革プロジェクト/プログラムを担当できるビジネスプロセス改善/組織変革スペシャリストが求められています。
営業マネージャー:外資系保険会社では一貫して意欲的なジュニアレベルの営業担当者を求めています。
●Legal(法務):
企業M&Aプロフェッショナル:買収や合併を視野に入れる企業が増加しており、こうした案件を扱える担当者の需要も拡大しています。
金融関連法務プロフェッショナル:法務部門で需要の伸びが注目される分野です。
●Life Science(ライフサイエンス):
臨床プロジェクトマネージャー:医薬品開発のプロセスを熟知している臨床プロジェクトマネージャーには強い需要があります。
メディカル・サイエンス・リエゾン担当者(MSL):製薬会社は新規治療分野での事業構築のために科学者コミュニティでの人脈を広げることのできる新たなMSLを必要としており、ライフサイエンス部門で最も需要の高い職種の一つとなっています。
●Manufacturing & Operations (マニュファクチャリング):
プロジェクトマネージャー:日本のOEMメーカーとの取引を維持し、確実に製品供給量を拡大させるために、プロジェクトマネージャーの役割がますます重大になっています。
アプリケーションエンジニア:Tier1メーカーが国内での生産拡大を図っているため、このところマニュファクチャリング部門の中でも最も需要の高い職種となっています。
●Office Professionals (オフィスプロフェッショナル):
エグゼクティブアシスタント/セクレタリー:定年退職や転職に伴う欠員補充のための求人の増加が見込まれます。
翻訳者/通訳者:会社情報保護の観点から、社内翻訳者や通訳者を採用する企業が増加しています。
●Property (不動産):
建設プロジェクトマネージャー:オフィスの建設、設計、移転プロジェクトを担当する建設プロジェクトマネージャーの需要が見込まれます。
ファシリティマネージャー:外部委託市場が拡大し、ファシリティマネージャーの求人が増加しています。
●Sales & Marketing (セールス&マーケティング):
デジタルマーケティングマネージャー:あらゆる企業がデジタル部門の強化を図っており、デジタルマーケティングに関連する求人が増加しています。
メディアプランニングマネージャー:TV広告とオンライン/デジタルマーケティングのさまざまなツールのバランスを考えるメディアプランナーが求められています。
●Supply Chain (サプライチェーン):
需要計画/在庫アナリスト:セールス部門の売上を最大化するためのアイデアを事前に提供する役割を担います。
物流マネージャー:コスト削減とバリューチェーンの効率化を実現させる使命を担っています。
ヘイズは、専門性の高いプロフェッショナルを対象に人材紹介サービスを提供しているリクルートメントのグローバル・エキスパートです。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社 http://www.hays.co.jp/ /10月13日発表・同社プレスリリースより転載)