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【ヨミ】オーセンティックリーダーシップ オーセンティック・リーダーシップ

「オーセンティック・リーダーシップ」とは、自分はどういう人間であるか、自身が大事にしている価値観は何かなど、自分自身の考えに根差したリーダーシップのあり方をいいます。オーセンティック(authentic)は英語で「本物の、確実な、真正な」という意味であり、指導者として人のまねではなく、自分自身の価値観や信念に正直に、自分らしく、誠実さや倫理観といったものに重きを置いて人を導いていく力のことです。
(2017/7/24掲載)
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オーセンティック・リーダーシップのケーススタディ

米国エンロン事件をきっかけに提唱
倫理観を持ち、自分らしさを貫くリーダー

「オーセンティック・リーダーシップ」を提唱した一人と言われているのは、米国メドトロニック社の元CEOのビル・ジョージ氏です。2003年に出した著書『ミッション・リーダーシップ』で、エンロン社の不正会計を例にあげ、CEOには倫理観や道徳観が必要であると述べています。

『グロービスMBAリーダーシップ』(グロービス大学院著・ダイヤモンド社)によれば、ビル・ジョージ氏が掲げる「オーセンティック・リーダーシップ」像は「高度なインテグリティー(統合性)を備え、永続する組織を築くことに献身する」「しっかりとした目的意識を備え、自らのコアの価値観に忠実な」「すべてのステークホルダーのニーズに応える企業を築き上げる気概を備え、かつ社会に奉仕することの重要性を理解した」人物とあります。

また、ビル氏は新しいリーダーの特性として「自らの目的をしっかり理解している」「しっかりした価値観に基づいて行動する」「真心をこめてリードする」「しっかりした人間関係を築く」「しっかり自己を律する」と五つの条件を上げています。まさにそれは、誰かをまねるのではなく、自分らしさを貫くことができるリーダー像です。

このリーダーシップは教育機関でも注目され、ハーバード・ビジネススクールでは2005年に「オーセンティック・リーダーシップの開発」講座を開講。MBAの選択科目の中ではもっとも好評を得ているといいます。また、この講座を立ち上げたウィリアム・W・ジョージ教授は「オーセンティック・リーダーシップ」を得る訓練法の一つとして瞑想(めいそう)をあげており、1日2回、各20分の瞑想を推奨しています。実際、スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ、リチャード・ブランソンといった多くの経営者が、瞑想を取り入れています。

そして、「オーセンティック・リーダーシップ」は、女性リーダーにとっても有効な要件として注目されています。女性リーダー育成の専門家として有名な、スイスのビジネススクールIMDのギンカ・トーゲル教授も、「オーセンティック・リーダーシップ」を提唱し、女性リーダーを対象にプログラムを提供しています。

近年は日本でも大手企業のさまざまな不正がニュースとなっており、企業経営者の倫理観や価値観が問われています。「本物で、真正な」経営とは何かを考えるときに来ているのかもしれません。

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