チェックイン
チェックインとは?
「チェックイン」とは、会議におけるアイスブレイクの一つで、テーマを決めて参加者が順番に話していく手法のこと。初対面の人が集まる場では短い自己紹介をしたり、毎週行われる定例会議では「今日の気分」や「最近ハマっていること」などをテーマに話したりします。チェックインをはじめとするアイスブレイクを行うことで、参加者の緊張を和らげ、その後のコミュニケーションを円滑にしたり議論を活性化させたりする効果があります。チェックインはオンライン会議とも相性がよく、人数の多い研修などでは、グループを5人前後に分けて行うのが適切です。
会議でのチェックインは
緊張しがちな第一声のハードルを下げる
チェックインというと、ホテルや飛行機などの手続きを思い浮かべる人がほとんどでしょう。英語の「チェックイン」にはもう一つの意味があり、問題なく物事が進んでいるかを確かめる(あるいは伝える)ために、短時間の電話や訪問などで誰かに連絡を取る場面などでも使われます。会議におけるチェックインは、後者のショートトークに由来しています。
チェックインを取り入れる際のポイントは二つ。まずは、ファシリテーターがチェックインを先導すること。「名前と最近気になっていることを30秒以内で」などと、話す内容と時間を指示します。二つ目は、全員が発言すること。朝礼など大勢の集まりでは数人を指名することもありますが、小規模なミーティングでは全員が発言機会を持つことでチェックインの効果が大きくなります。
チェックインによる効果の一つが、参加者の緊張をほぐし、話しやすい雰囲気がつくられること。対面でもオンラインでも、会議で発言をするのが得意な人ばかりではありません。控えめな性格の人や、受け身で仕事をすることが多い人は、バトンが回ってこない限り発言しない可能性もあります。ほかの参加者のことをよく知らないため、発言に心理的ハードルを感じる人もいるでしょう。
チェックインによって、メンバー一人ひとりがその仕事の構成員であることを自覚し、参加意識を高めることができます。また、メンバーのアンオフィシャルな一面を見せることで心理的距離が近づき、自由に発言できる雰囲気を醸成します。会議での第一声は、多かれ少なかれ緊張するもの。その第一声のハードルをいかに下げるかという観点でも、チェックインは有効なのです。
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