クリエイティブアボイダンス
クリエイティブアボイダンスとは?
「クリエイティブアボイダンス」とは、ある事柄に対してあれこれと言い訳を考え、回避すること。日本語では「創造的回避」と訳されます。仕事でもプライベートでも、何かに取り組もうとしてなかなか行動に移せないことがあります。そんなとき、「今週は忙しいから」「やってもきっと無駄だろう」などと理由を探し、行動の先延ばしを正当化します。この傾向は誰もが有するもので、未経験なことや気乗りしないことに取り組もうとするときにクリエイティブアボイダンスは発生します。
モチベーションは続かない前提で
やる気があるうちに行動を習慣へ
目標を達成するためには、習慣化が大切だと言われます。習慣化とは、ある事柄をルーティンの一部にすることで、意識しなくても行動する状態のこと。朝起きたとき「顔を洗おう!」という使命感を持たなくても、ほとんどの人は顔を洗い、歯を磨き、身なりを整えます。習慣化しているからこそ、やる気の有無に関係なく行動できるのです。
クリエイティブアボイダンスが発生するのは、多くの場合、やりたくないことをするときです。ダイエットのために毎朝走ろうと決めたのに「今日は寒いから明日からにしよう」と言ってみたり、苦手なクライアントに電話しなければならないのに「今日は月曜だからきっと忙しいだろう」と翌日に持ち越してしまったり。このように、やらない理由はいくらでも思いつくことができます。
私たちは、現状を保とうとする「現状維持バイアス」の中に生きています。安定した状態は、居心地の良いもの。だからこそ、モチベーションが高いうちに習慣化してしまうことが、クリエイティブアボイダンスを防ぐ一つの解決策です。新しいことに挑戦しようとするモチベーションは短期間しか保ちません。小さな行動でもいいので、とにかく継続することが大切です。
例えば、仕事で達成したいことを周囲に宣言したり、上司や同僚にゴールまでの行動を共有したりして、他者の目線を感じる環境をつくり出すことも一つの手段です。当初のようなモチベーションがなくなったときも、習慣の中に組み込まれているので、意識しなくても行動できるようになります。
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