早大教授・沼上幹さん:言葉遊びではなく、イノベーションを生む戦略、組織をどうつくるか 約30年にわたり組織論を研究する沼上幹さん(早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター 研究院教授)は、著書で「組織デザインの原理原則を知るべき」「組織デザインの流行(カタカナ言葉)にとらわれるべきではない」と述べてきました。2024年現在、日本企...
銀行業界のイメージを一新 三井住友銀行の人事制度改革とは 組織改革の重要性を認識していても、実際には「なかなか着手できない」という企業は多いようです。三井住友銀行は、2020年に「Be a Challenger」をスローガンとして人事制度を抜本的に改定。事務などに従事するBC職を廃止したほか、階層を統合して...
ネットワーク型組織とは――定義や特徴、注目される背景を解説 「ネットワーク型組織」とは、特定のリーダーや上司を設けず、チームメンバーがフラットな立場で役割分担をしながらプロジェクトを進める組織のこと。従来の中央集権的なピラミッド型組織とは違い、それぞれが権限を持つことで自由に意見を言いやすく、スピーディーに作...
組織デザインとは――意味と例をわかりやすく解説 組織デザインとは、従業員一人ひとりが能力を最大限に発揮することができ、合理的で効率的な組織運営をできるよう、組織をデザインすることをいいます。一から構築することもあれば、現状の組織に手を加える形で変化させていくこともあります。
組織診断サーベイの傾向と選び方―的確な課題を示し、解決アクションにつなぐ 組織状態の可視化は、企業理念の浸透やコミュニケーションの活性化、人事戦略の検討など、従業員の満足度やエンゲージメントの向上を目指す、あらゆる施策の土台となるものです。そのため、ビジネス環境の変化に応じながら、さまざまな種類の組織サーベイが提供されてき...
CoE(Center Of Excellence)とは――その意味と、人事分野で求められる役割 「CoE」とは、「Center of Excellence」の頭文字からなる略語で、組織を横断する取り組みを継続的に行う際に中核となる部署や研究拠点のこと。業界によってCoEが指す意味は異なりますが、大きくはトップレベルの人材やノウハウ、ツールなどが...
インフォーマル・グループとは――その意味と組織でどう取り入れていくべきか 「インフォーマル・グループ」とは、組織や役職といった枠組みにとらわれず、好意的感情や関心などによって自然発生的に結びついた集団のことをいいます。一方、共通の目標を持ち、それぞれの役割や責任が明確化された公式な集団は「フォーマル・グループ」といいます。...
高橋俊介さんに聞く:不確実性の時代に企業や人事はどう行動すべきか 「変化対応能力のある組織」をつくるダイバーシティとキャリア自律 グローバル化によるビジネス環境の急速な変化、少子高齢化にともなう人手不足、働き方改革への対応、さらには突然の大規模災害や感染症に備えての対策まで、企業はさまざまな課題に直面しています。先の見通せない時代にあって、人事は何を基準に行動すればいいのでしょ...
エイベックスが目指す構造改革~ベンチャーに負けないスピードとイノベーションを 今年で創業30年を迎えるエイベックスは、「第三創業期」として、大きな改革に乗り出しています。ベンチャーに負けないスピードとイノベーションを目指し、さまざまな改革に取り組む同社・グループ執行役員 CEO直轄本部 本部長の加藤信介さんに、お話をうかがいま...
指揮者のいないオーケストラに聞く! 一人ひとりがリーダーシップを発揮する組織のつくり方 「ティール組織」「ホラクラシー」など、自律的な組織のあり方が注目されています。一見、まったく新しいもののように思えるこの概念を、40数年前に実現していた組織が、1972年にニューヨークで創立された、オルフェウス室内管弦楽団。おなじ仕組みを持つ楽団・東...
ホラクラシーとは――意味とティール型組織との違い、よくある誤解などを解説 「ホラクラシー」(holacracy)とは、従来の組織管理体制に代わる、新しい組織管理体制・経営手法の一つです。従来の組織形態は、主に中央集権型・階層型のヒエラルキー構造に基づいていました。小さなグループのリーダーがいて、それよりも大きなグループのリ...
太田 肇さんインタビュー| 本当のIT革命を生き抜く「個人尊重の組織論」とは(後編) 日本の組織と個人をめぐる太田先生のお話は、個人をきちんと表に出す成果主義の本来のあり方から新しいチームワーク論へと広がっていきます。そして提言されたのは、企業と社員との“ホンネの関係”。誰もがおのずとやる気が出て、むだな「がんばり」がなくなる――そん...
太田 肇さんインタビュー| 本当のIT革命を生き抜く「個人尊重の組織論」とは(前編) 『がんばると迷惑な人』という刺激的なタイトルの本の売れ行きが好調です。著者は同志社大学政策学部教授で、組織学者の太田肇先生。“個人尊重の組織論”を提唱する太田先生は、日本人なら誰もが小さい頃から教えられ、学校や職場で当たり前のように求められてきた「が...
サッカー型組織 「サッカー型組織」とは、社員一人ひとりが経営方針に従い、状況変化に応じて主体的に判断・行動する自立・自律化の進んだ組織のあり方を、サッカーのチームマネジメントの特性になぞらえて表現した言葉です。これに対し、監督が逐一指示を出して選手を動かす、野球チー...
上司と部下の信頼関係が「働きがいのある職場」を実現する~大手医療機器・診断薬メーカーシスメックスが取り組む“リーダーの意識を変える”研修とは~ 企業が成長していくには、従業員が仕事にやりがいを持ち、その能力を十分に発揮しなければなりません。検体検査に必要な機器・試薬・ソフトウェアの研究開発、製造、販売、サービス&サポートなどを行うシスメックス株式会社では、昨年からマネジャー層を対象に、意識改...
バーチャルルームとは――意味、対面せずとも組織を円滑に運営するには 「バーチャルチーム」とは、メンバーがそれぞれ物理的に離れた場所にいて直接対面する機会が少なくても、ITツールなどの活用により一つのチームとして機能している集団のことです。こうした仮想組織に対し、メンバーが日常的に顔を合わせて作業を行う実組織を「リアル...
マトリクス組織 「マトリクス組織」とは、職能別組織と製品別組織、事業別組織と地域別組織など複数の異なる組織構造をタテ・ヨコの関係にかけ合わせ、多元的な指揮命令系統のもとで双方の機能や利点を同時に実現しようとする組織形態のことです。マトリクス型組織とも呼ばれます。マト...
ケイパビリティー 「ケイパビリティー」(capability)とは、企業が全体としてもつ組織的な能力、あるいはその企業に固有の組織的な強みのことです。経営戦略を構成する重要な概念であり、競争優位の大きな源泉となりえます。戦略そのものによる差別化が困難な状況下においては...
人材ポートフォリオとは——注目される理由や作り方、企業事例を解説 人材ポートフォリオとは、事業活動に必要な人材タイプを明確化した上で、組織内の人的資源がどのように分類・構成されているのか、あるいは必要となるのかを分析したものです。自社の人材を把握することで、適材適所の実現が可能となるため、有効な人事マネジメント手法...
クロスファンクショナルチームとは――意味と事例、そのメリットは? クロスファンクショナルチーム(Cross Functional Team、以下CFT)とは、全社的な経営課題を解決するために、部署や役職にとらわれず、場合によっては社外からも必要な人材を集めて構成されるチームのこと。通常は一時的なプロジェクト形式で編...