候補者本人の同意を得た上で、履歴書や職務経歴書などに記載されている項目が事実であるかを確認する「採用調査」。これまでは外資系企業を中心に、バックグラウンドチェックやリファレンスチェックが行われてきましたが、コンプライアンス意識の高まりもあって、日本企業でも取り組みが加速しています。採用担当者自身が応募書類や面接などを通じて、候補者の問題点を見抜く必要はありますが、万が一のリスクを回避するためにも、調査を専門企業に託すメリットは大きいといえます。採用調査の件数で国内トップレベルの実績を誇る株式会社イーストアンドウエスト 代表取締役 手塚賢一さんに、近年の企業の動向や、同社の対応などをうかがいました。
企業や候補者も経歴の確認を前向きに捉えつつある
近年はコンプライアンスやリスクマネジメントに対する意識が高まっていますが、バックグラウンドチェックやリファレンスチェックなどの採用調査に関しては、どんな変化が見られますか。
大きく変わったのは、日本企業でも調査を積極的に行うようになったことです。特にコロナ禍前ぐらいから、企業側の意識は大幅に変わりました。「候補者から同意が得られるのであれば、むしろ実施した方が良い」と考える企業が増えています。
調査を行っている企業の傾向は二つに大別されます。一つは、コンプライアンスを重視していて、採用前に履歴書が正確であることをしっかりと確認すべきだと考えている企業。もう一つは、「経歴を詐称するような人に入社されることは避けたい」と考えている企業。後者は、従来からご依頼をいただいているお客さまに多いですね。
また、性犯罪歴を確認できる新たな制度「日本版DBS(Disclosure and Barring Service)」の法案化検討の影響も多大です。企業としてリスク管理の視点から、DBSについて議論していることは、10年前には考えられなかった動きと言えます。
こうした社会的な変化もあって、弊社にご相談をいただくお客さまは増加傾向にあります。コロナ禍前と比べると30%は増えていますね。特に、大手企業ほど関心が高いと言って良いでしょう。
【INDEX】
- 企業や候補者も経歴の確認を前向きに捉えつつある
- 社員の定着・企業防衛を意図してバックグラウンドチェックの導入が増加
- コンプライアンス意識が高まり、候補者の同意が得やすくなっている
- リファレンスチェックは候補者を活かすための調査
- 「企業防衛」と「公平な採用」の実現を目指す
イーストアンドウエストは、バックグラウンドチェック(採用前信用調査)・リファレンスインタビューを専門に行っている会社です。この分野では東京商工リサーチ社から、5年連続で国内ナンバー1の処理件数評価をいただいています(2019年~)。弊社が行う作業は、大きく分けて三つ。過去の職場への「ヒアリング」、履歴書が正しく書かれている事の「確認」、公開されている情報の「データ収集」の3点です。これらの情報を迅速に違法性なく収集し、「公平な採用」と「企業防衛」に貢献する事を責務としています。
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