外国籍社員とのコミュニケーション~安全対策での注意点~
日本経済新聞の記事「日本人人口、減少幅最大の83万人 外国人が労働力補う」(2024年4月12日)によると外国人の労働者は23年10月末時点で204万人と初めて200万人を超え、少子高齢化が進む日本で働いてもらうには条件緩和で間口を広げるほか、生活環境の整備や日本語教育の充実など総合的な対策が急務となるということです。
日本語を母国語としない方々と職場でコミュニケーションを進めるに当たり、注意すべき日本語というものがいくつかあるのですが、今回はその中でも安全管理に直結する「オノマトペ」についてご紹介します。
(「オノマトペ」とは)
「オノマトペ」とは、状態や感情、動物の鳴き声などの物音を言葉にしたもので、「擬音語」や「擬態語」のことです。
「イヌがワンワン吠える」
「ネコがニャーとなく」
「ネズミがチューチューなく」
などがわかりやすい例かと思います。
これら動物の鳴き声であれば、単なる日本文化の話ですが(ちなみに、ワンワンは英語では「Bow-wow(バウワウ)」、ニャーは「mew(ミュー)」など国によって異なるようです)、職場において特に安全対策で注意すべきオノマトペについてご紹介します。
(安全対策で注意すべきオノマトペ)
・「それを触ったらビリビリしちゃうよ」→ビリビリ、が分からない場合、感電の危険性が伝わらない。
・「床がツルツルしているから」→ツルツル、が分からない場合、滑る危険性が伝わらない。
・「ヒヤヒヤする」→ヒヤヒヤ、が分からない場合、心配していることが伝わらない。
今回は日本語を母国語としない方々と職場でコミュニケーションを進めるに当たり、注意すべき日本語のうち、安全管理に直結する「オノマトペ」についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
上記は一例ですが、特に現場で作業が発生するような職場では、よく使われるオノマトペについては事前に意味を説明したり、別の言い換えて伝えるなどの工夫をしていただければと思います。
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次世代リーダー育成をはじめ世界で通用する人づくり、組織づくりをテーマに活動。グローバル経営、外国籍社員の活用/ダイバーシティマネジメント等。
「企業と人材」「賃金事情」「人事実務」「労政時報」「人事マネジメント」「グローバル経営」寄稿、「外国人社員の証言 日本の会社40の弱点」(文藝春秋)。政府会議有識者、大学講師、防災士、富士スピードウェイ走行ライセンス所持、グリーフケア勉強中
小平達也(コダイラタツヤ) 株式会社グローバル人材戦略研究所
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