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「わからない」から始まる理解と成長

先日開催した資質探求講座で、「目標志向」と「競争性」という2つの資質について深く掘り下げました。参加者の皆さんの反応を見ていて、改めて感じたことがあります。それは、「わからない」ということの価値です。

統計が物語る「少数派」の資質

ストレングスファインダーの統計を見ると、「目標志向」と「競争性」はどちらも上位5つの資質として現れる頻度が比較的低い資質です。つまり、多くの人にとって馴染みの薄い考え方や価値観なのです。

講座中、こんな場面がありました。

「目標志向」を上位に持つAさんが、「来年の売上目標を決めたら、そこから逆算して月次、週次、日次の行動まで全て計画を立てます。目標が明確でないと、何をしていいかわからなくて不安になるんです」と話されました。

すると、「適応性」を上位に持つBさんが、「えっ、そんなに細かく決めちゃうんですか?私は状況に応じて柔軟に対応していく方が好きで、計画に縛られるのは窮屈に感じてしまいます」と驚きの表情を見せました。

「競争性」への誤解と理解

「競争性」についても同様でした。この資質を上位に持つCさんが、「同期の営業成績を見て、自分が2位だとわかると、1位になるために何ができるかを考えるのが楽しいんです。競争があると燃えるし、成長できる」と語ると、会場がざわめきました。

「調和性」を持つDさんは、「競争って、なんだか人を蹴落とすようなイメージがあって苦手でした。でも、Cさんの話を聞いて、競争って自分を高める手段なんだと理解できました」と話されました。

実際、「競争性」を持つ人は、他者を打ち負かすことが目的ではありません。比較対象があることで自分の現在地を知り、より高いパフォーマンスを発揮するためのエンジンとして競争を活用しているのです。

「わからない」が生む学びの機会

講座を通じて印象的だったのは、参加者の皆さんが「わからない」ことを素直に受け入れ、相手の価値観を理解しようとする姿勢でした。

「目標志向」を理解しにくいと感じていたEさんは、「私は『柔軟性』が強いので、計画を立てることにあまり価値を感じていませんでした。でも、目標を明確にすることで安心感を得られるという感覚があることを知って、チームメンバーとの接し方を見直したいと思います」と話されました。

これこそが、多様性の真の価値だと感じます。自分にはない考え方や価値観に触れることで、世界の見え方が広がり、他者への理解が深まるのです。

日常で活かす「違い」の尊重

では、この学びを日常にどう活かせばよいでしょうか。

職場での活用例

  • 目標志向の同僚には、具体的な期限と成果物を明示してプロジェクトを依頼する

  • 競争性の部下には、他チームとの比較データを共有し、モチベーション向上を図る

  • 調和性の上司には、チーム全体の利益になることを強調して提案する

家庭での理解例

  • パートナーが「目標志向」なら、家族旅行の計画も具体的なスケジュールを一緒に立てる

  • 子どもが「競争性」を持つなら、兄弟や友達との健全な競争環境を作ってあげる

大切なのは「自分軸」と「相手軸」の両立

ここで重要なのは、相手の価値観を理解することと、自分の価値観を犠牲にすることは別だということです。

「調和性」を上位に持つFさんは、こう振り返りました。「競争性の人の気持ちを理解できるようになりましたが、私自身は競争よりも協調を大切にしたい。それで良いんだと思えるようになりました」

そう、自分が大切にしているものを大切にしつつ、相手が大切にしているものを尊重する。この両立こそが、真の多様性の受容なのです。

あなたの「わからない」は何ですか?

この記事を読んでいるあなたも、きっと理解しにくい資質があるのではないでしょうか。

  • 「分析思考」の人が延々とデータを分析し続ける理由

  • 「活発性」の人がすぐに行動を起こしたがる衝動

  • 「慎重さ」の人がリスクを徹底的に検討する必要性

「わからない」ということは、学びの入り口です。その違いに好奇心を持ち、相手の世界を覗いてみる。そこから始まる理解が、より豊かな人間関係と、より効果的なチームワークを生み出すのです。

明日、あなたの周りにいる「わからない人」の行動を観察してみてください。そして、「なぜそう考えるのだろう?」と問いかけてみてください。きっと新しい発見があるはずです。

このコラムを書いたプロフェッショナル

知識茂雄

知識茂雄
ガイアモーレ株式会社提携講師(株式会社ハート・ラボ・ジャパン)

前職では半導体製造技術者として勤務しながらコーチングやアサーション研修の社内講師も務める。独立後、ストレングスファインダーを活用したチームビルディングやリーダーシップ研修を中心に提供。ストレングスファインダーのプロファイリングに定評がある。

前職では半導体製造技術者として勤務しながらコーチングやアサーション研修の社内講師も務める。独立後、ストレングスファインダーを活用したチームビルディングやリーダーシップ研修を中心に提供。ストレングスファインダーのプロファイリングに定評がある。

得意分野 キャリア開発、リーダーシップ、コーチング・ファシリテーション、チームビルディング、コミュニケーション
対応エリア 全国
所在地 熊本市
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