日本生産性本部、『平成27年度 新入社員「働くことの意識」調査結果』
「人並みに働けば十分」が過去最高(53.5%)に
~新入社員の“ほどほど志向・サバサバ傾向”強まる~
公益財団法人日本生産性本部「職業のあり方研究会」(座長 岩間夏樹)と、一般社団法人日本経済青年協議会は、平成27年度新入社員2,026人を対象にした「働くことの意識」調査結果をとり纏めた。この新入社員の意識調査は、昭和44年度に実施して以来47回目を数え、この種の調査ではわが国で最も歴史のあるものである。主な調査結果は以下のとおり。
平成27年度新入社員「働くことの意識」調査結果のポイント
●「人並み以上に働きたいかどうか」では「人並みで十分」がさらに増加(昨年52.5%→53.5%)し、「人並み以上に働きたい」(昨年40.1%→38.8%)を大きく上回り、過去最高となった。働き方のほどほど志向が強まっている。
●「どのポストまで昇進したいか」については、10年前(平成17年)と比べると、男性では社長という回答は大きく減り(27.0→17.4%)、部長と課長が増加している。一方女性では、専門職志向が低下(34.1→27.2%)するとともに、部長が増加する(7.2→10.5%)など、女性の昇進志向が高まる傾向が見受けられる。
●「デートか残業か」では「残業」(80.8%)「デート」(19.0%)と、プライベートな生活より仕事を優先する傾向だが、ここ数年は「デート派」が増加している。
●「就労意識」「生活価値観」「対人関係」では、全体として職場や仕事へのコミットメントの低下傾向や淡白な印象が見られ、いわば「サバサバした」傾向が見受けられる。昨年度と比べて変化の大きな項目は以下の通り。
昨年度→今年度
-「同僚が残業していても自分の仕事が終わったら帰る」…35.1%→41.5%(+6.4ポイント)
-「友人といるより一人でいる方が落ち着く」 …47.3%→51.9%(+4.6ポイント)
-「収入がよくなくても、やり甲斐のある仕事をしたい」…62.9%→57.8%(-5.1ポイント)
-「すこし無理なくらいの目標をたてた方ががんばれる」…74.3%→69.9%(-4.4ポイント)
-「面白い仕事であれば、収入が少なくても構わない」 …54.9%→51.5%(-3.4ポイント)
【本件に関するお問い合わせ先】
公益財団法人 日本生産性本部(ワークライフ部)
〔担当:下村・中川 TEL:03-3467-7252/3409-1121(ワークライフ部)〕
一般社団法人 日本経済青年協議会 〔担当:畔津(あぜつ)・梅田 TEL:03-3469-2381〕
◆ 本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(公益財団法人日本生産性本部 http://www.jpc-net.jp /7月9日発表・同法人プレスリリースより転載)