ウェーバー・シャンドウィック、「女性CEOのレピュテーション調査」
~女性CEOの付加価値は、CEO職を希望する女性管理職を増加させる~
世界81カ国でPRコンサルティングを提供するウェーバー・シャンドウィックはKRCリサーチ社と共同で実施した調査報告書「女性CEOのレピュテーション調査~相違点と類似点~(以下、本報告書)」を発表しました。本報告書は、北米、欧州、アジア太平洋地域および中南米の19カ国1,750人以上の管理職を対象にインターネット上でアンケートを行ったもので、男性および女性のCEO(最高経営責任者)が、部下の管理職からどのように認識されているかを考察したものです。
調査を行った管理職のうち、大企業のトップに立つことを望んでいる管理職は全体の29%と、その割合は比較的低いことが分かりました。さらにCEO職を希望する女性管理職の割合(23%)は、男性管理職の割合(32%)を大幅に下回っていました。その一方で、女性CEOの下で働く女性管理職は、29%がCEO職を希望していました。これらの結果より、現状では世界的には未だ男女平等に至っていないものの、次世代のために「ガラスの天井」(女性の昇進を妨げる見えない障壁)を打ち破る上で、現代の女性CEOが果たすべき重要な役割が示唆されました。
女性CEOのレピュテーションの影響
3月発表の調査報告書では、CEOレピュテーションが、企業の将来を左右し競合との厳しい競争に打ち勝つために、最も価値のある経営資産の一つに挙げられることが明らかになりました。管理職によると、CEOレピュテーションがコーポレート・レピュテーションと企業価値の双方に寄与するかについては、CEOの性別に関わらずほぼ同様の結果であることが分かりました。
ロールモデルの重要な役割
本調査では、女性の活躍の場を増やすため女性CEOの増加が重要であるとした管理職は、全体のおよそ10人中約7人(69%)にのぼりました。当然ながらその割合は、男性(60%)よりも女性(84%)の方がはるかに高い結果となりました。
女性CEOの増加が求められる主な理由として女性のロールモデルとメンターの増加を挙げたのは、男性管理職が50%、女性管理職が58%でした。メンタリングは多くの企業において、女性の昇進意欲や、ダイバーシティ(多様性)を促す取り組みとして捉えられるようになっています。
CEOへの意欲の地域差
CEOへの意欲に関しては、北米の女性管理職は過半数(68%)が否定しており、CEO職への関心は低い結果でした。また欧州の女性管理職も、CEOになりたくない(39%)と回答する管理職が、なりたい(22%)とする管理職よりも多い結果となりましたが、北米の女性管理職ほど顕著な割合の差はありませんでした。アジア太平洋地域の女性管理職は、半数(51%)が「どちらでもない」と回答し、意見が分かれています。さらに中南米に関しては、女性管理職の標本が極めて少なく統計的に有意な結果が得られませんでしたが、方向性としては女性管理職のCEO職への関心は最も高くなっています(34%)。CEOへの意欲には極めて大きな地域差が存在することが分かりました。
女性CEOのレピュテーションの付加価値を実現
多くの女性管理職にCEO職への願望が低いという結果からも、女性社員の活躍に期待する企業は女性管理職を後押しし、能力を開発し育成するための手段を講じ、優秀なビジネスリーダーの見込み人材を十分に確保する必要があります。ウェーバー・シャンドウィックのエグゼクティブ・エクイティ・エンゲージメントのサービスでは、CEOや意欲的な女性管理職の意見を、重役会議やフォーラム、その他複数のチャネルを通じて拡散させ、その知名度を高めるプログラムを提供しています。当社では今後も経営幹部層のジェンダーの問題を含め、CEOのリーダーシップについて継続的に調査し、女性管理職のレピュテーション価値の確立と役員への道を支援し、次世代の女性CEOを応援します。
「女性CEOのレピュテーション調査~相違点と類似点~」の調査報告書全文(英語PDF)および調査概要(日本語PDF)はこちらよりダウンロードいただけます。
<本調査について>
本調査は、2014年にウェーバー・シャンドウィックとKRC リサーチ社が共同で、北米、欧州、アジア太平洋、中南米の19カ国にある、年間売上5億ドル以上(または、地域ベースで同等規模)の企業の管理職(マネージャー層からCEOを除く幹部層)1,750人以上を対象とし、インターネットによるアンケート調査を行ったものです。全体の標本誤差は±2%、信頼度は90%です。全世界で、男性管理職は標本の62%、女性管理職は38%を占めています。割合は市場によって異なります。
(本リリースは抜粋版です。詳しい資料は担当者までお問い合わせください。)
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(ウェーバー・シャンドウィック http://webershandwick.jp/ /7月2日発表・同社プレスリリースより転載)