求人倍率は1.61倍と、前年1.28倍より大幅に上昇
第31回 ワークス大卒求人倍率調査(2015年卒)
求人倍率は1.61倍と、前年1.28倍より大幅に上昇
求人数は、300人未満企業で+44.5%、建設業で+38.0%と大幅増加
株式会社リクルートホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:峰岸真澄)の人と組織に関する研究機関・リクルートワークス研究所では、1984年から大卒求人倍率を算出しております。このたび、2015年3月卒業予定者の大卒求人倍率に関する調査結果がまとまりましたので、ご報告いたします。
来春2015年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は1.61倍と、前年の1.28倍より+0.33ポイントと大幅に上昇した。全国の民間企業の求人総数は、前年の54.4万人から68.3万人へと13.9万人増加した(対前年増減率は+25.6%)。一方、学生の民間企業就職希望者数は、前年42.6万人とほぼ同じ水準の42.3万人であった(対前年増減率は-0.6%)。
従業員規模別求人数の対前年増減率は、300人未満企業において+44.5%(前年は-1.4%)と大幅に増加した一方、5000人以上企業においては+5.0%(前年は-5.4%)と微増にとどまる。
業種別求人数の対前年増減率は、すべての業種において2ケタの伸びを示し、建設業は+38.0%と大幅に増加した。求人倍率は建設業は5.61倍(前年より+0.84ポイント)となっている一方、金融業は0.22倍(前年
より+0.04ポイント)となった。特に建設業においては、新卒採用のみならず正規社員の中途採用においても採用難が続いている。
【解説】
中小企業の求人数は大幅に増加
中小企業を中心に新卒採用を実施する企業も増加
従業員規模別に、求人数の対前年増減率を見ると、300人未満企業では+44.5%(前年は-1.4%)である一方、5000人以上企業では+5.0%(前年は-5.4%)にとどまる。中小企業においても業績の回復基調が見られることと、これまで採用を抑制していたことの反動により採用意欲が高まっている。また、300人未満企業において、新卒採用の実施企業割合は前年の10.1%から14.3%まで上昇しており、前年は新卒採用を実施しなかったが今年に入り実施予定のある企業が少なからず見られる。
全業種において、求人数は2ケタの伸びを示す
建設業では中途採用でも採用難が続いている
求人数の対前年増減率を業種別に見ると、建設業の+38.0%を筆頭に、製造業+24.9%、サービス・情報業+23.9%、流通業+23.5%、金融業+18.4%とすべての業種で2ケタの伸びを示している。また、正規社員の中途採用において必要な人数を確保できなかった企業割合は、建設業において54.0%、サービス・情報業において40.0%にのぼり、これらの業種では中途採用でも採用難が続いている。一部の企業は中途採用で採用が難しいため新卒採用を実施する企業が見られるが、新卒採用においても求人倍率の高さから採用難が予想される。
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(株式会社リクルートホールディングス http://www.recruit.jp/news_data/ /4月24日発表・同社プレスリリースより転載)