帝国データバンク、2014年全国社長分析
社長の平均年齢は過去最高齢の58.9歳
~ 女性社長比率も7.3%と過去最高を記録 ~
第二次安倍内閣の発足から1年が経過。“アベノミクス”の高揚感は株式市場を刺激し、2013年末の日経平均株価は2012年の終値に比べプラス56.7%という、上昇率としては過去4番目の上げ幅を記録した。また、円安の恩恵を受け、業績を大きく改善させた大手企業も少なくない。一方で、日本経済を安定的に成長軌道に乗せるためには、全国中小企業・小規模事業者の成長が必要不可欠だ。
政府が推し進める攻めの経済政策「日本再興戦略」は、中小企業経営者の高齢化・後継者難がいっそう深刻化すると見越したうえで、経営者の世代交代、事業承継などにより有用な経営資源を移転することを促している。また、人材力強化の観点から、女性の活躍推進も不可欠とされる。
こうした現状を評価するためにも、帝国データバンクは2013年12月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」(約144万社収録)から「株式会社」「有限会社」の代表を務める社長のべ113万6383人のデータを抽出。2013年の1年間における社長の交代状況のほか、社長の年齢、性別、出身大学、出身地などの属性データを分析した。
【調査結果】
1.社長の平均年齢の推移を見ると、一貫して上昇を続けており、2013年には58.9歳と過去最高齢を更新した。また、社長交代率の推移を見ると、2013年は3.67%と前年比0.06ポイント増加したものの、依然として低水準が続いた
2.全体に占める女性社長企業の比率を見ると、年々上昇を続けており、2013年は7.3%と過去最高を記録した。業種別では、とりわけサービス業、不動産業の上昇が目立つ
3.出身大学別に社長数を比較すると、首位は「日本大学」で、2位の「慶應義塾大学」(1万2004人)の約2倍となる2万3049人に上った
4.出身地別に社長数を比較すると、首位は「東京都」の9万2902人。上位を占める都市部では減少が目立つ一方、「埼玉県」(241人増)や「千葉県」(239人増)のほか、「沖縄県」(154人増)などで増加が目立った
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(株式会社帝国データバンク http://www.tdb.co.jp/ /1月30日発表・同社プレスリリースより転載)