守島基博一橋大学教授と大内伸哉神戸大学教授による対談集
『人事と法の対話――新たな融合を目指して』 が、有斐閣より発売
人事管理と労働法とが、ともに目指すものとは――。
残念ながら、これまで人材マネジメントと労働法は「敵対」するものだと考えられてきました。人事管理は、人材のマネジメントにおける企業の自由を目指し、それを規制して、労働者を守るのが労働法であるという理解です。
でも、本当そうなのでしょうか。人材マネジメントと労働法が協力して、人と企業、そして社会全体に貢献する途はないのでしょうか。こんな問題意識からこの対談は始まりました。
その結果、各々守るべきものがあり、その意味で違いはあるが、こうした対話を続けると、人を“幸せ”にする雇用のあり方を両者で作ることができるのではないかという兆しが見えてきました。
本書は、「限定正社員」「雇用形態の多様化」、「解雇規制のあり方」、「メンタルヘルス」、「高年齢者の活用」といった現場で問題となっている素材を絡めた11のテーマにつき、ゲストも交えつつ、人事管理と労働法の対話から、新たな人材マネジメントのあり方を考えます。
これからの人事と法のあり方のヒントを示唆した1冊です。是非、人事に関わる皆様に手に取っていただければ幸いです。
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【目次】
session01 人材を獲得するとき
session02 正社員と非正社員の間
ゲスト:二宮大祐氏〔イオン(株)グループ人事部〕
session03 公正な評価と納得できる賃金
session04 人材を動かすとき
session05 人材を育成するとき
ゲスト:澤 和宏氏〔株式会社ベネッセコーポレーション人財部〕
session06 ワーク・ライフ・バランス
session07 メンタルヘルスと産業医の役割
ゲスト:川上憲人教授〔東京大学大学院医学系研究科〕
session08 退職のマネジメント
session09 高年齢者の雇用
session10 労働紛争の解決
session11 グローバル化で問われる日本の人事
ゲスト:日置政克氏〔コマツ顧問〕
session12 対談を振り返って
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【商品概要】
発売日:2013年10月9日
価格:1,900円(税別)
体裁:A5版並製カバー・324頁
ISBN:978-4-641-14452-1
詳細HP : http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641144521
【対談者プロフィール】
◆守島基博
1982年慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程修了。1986年イリノイ大学産業労使関係研究所博士課程修了(Ph.D.)。現在、一橋大学 大学院商学研究科教授。専攻、人材マネジメント論。主著に『人材マネジメント入門』(日経文庫)『人材の複雑方程式』(日経プレミアシリーズ)等がある。
◆大内伸哉
1995年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)。現在、神戸大学大学院法学研究科教授。専攻、労働法。主著に『法と経済で読みとく雇用の世界』『労働の正義を考えよう――労働法判例からみえるもの』『労働条件変更法理の再構成』、(以上、有斐閣)、『どこまでやったらクビになるか』(新潮新書)等がある。
【ご購入希望・お問合せ先】
株式会社有斐閣 営業部
Tel:03-3265-6811/FAX:03-3262-80325
Email:eigyo@yuhikaku.co.jp
(株式会社 有斐閣 http://www.yuhikaku.co.jp/ /10月7日発表・同社プレスリリースより転載)