帝国データバンク、大学発ベンチャー企業の実態調査
大学発ベンチャー、過半数が黒字経営
~ 自民党政権、「1000社計画」が寄与 ~
2013年8月15日、帝国データバンクでは「大学発ベンチャー企業の実態調査」のプレスリリースを行いました。
大学発ベンチャー、過半数が黒字経営
~ 自民党政権、「1000社計画」が寄与 ~
世界から注目されるアベノミクス、第三の矢。6月7日に閣議決定された「科学技術イノベーション総合戦略」には、イノベーション実現に向けての施策として、大学の機能強化などと共に大学発ベンチャー企業の活性化が盛り込まれた。近年では、2002年度から「大学発ベンチャー1000社計画」が実施され、大学発ベンチャーを取り巻く環境は大きく変わっている。すでに安倍政権下では、2012年度の補正予算で、産学共同研究や大学発ベンチャーへの出資金などの用途に1800億円を割り当てており、経済の立て直しに対する大学研究への期待は高い。
帝国データバンクは、自社データベース・信用調査報告書ファイル「CCR」(160万社収録)より大学発ベンチャー企業を抽出、2012年(2012年1月~2012年12月期)の売上高が判明した536社について、設立時期、業種、所在地、業績動向などを分析した。
なお、大学発ベンチャー企業に関する調査は今回が初めてとなる。
大学発ベンチャー企業の定義に関しては、文部科学省および、経済産業省の採用している定義を使用した。具体的には以下の要件のいずれかに合致する企業。
①大学の有する、研究成果や特許を基に設立に至った企業 ②会社設立5年以内に大学の有する、研究成果や特許を取得、あるいは共同研究等を行った企業 ③大学教職員及び学生が設立した企業のうち事業内容が大学での研究内容等と関連がある企業 ④大学からの出資及び、TLOなど技術移転機関が設立に関与した企業
調査結果(要旨)
1.設立時期は、2003 年の 64 社、2004 年の 63 社をピークに減少している。
2.業種では、「サービス業」が最多の 258 社(構成比 48.1%)。製造業(190社、同 35.4%)が続いた。
3.所在地では、「東京都」が最多。「大阪府」「京都府」「福岡県」「北海道」など旧帝国大学の所在地が上位を占めた。
4.2012 年の損益状況は、損益が判明している 304社中 166社(構成比 54.6%)が黒字を計上。
詳細は資料(PDF 182KB)をご覧ください。
お問い合わせ先
株式会社帝国データバンク 情報部
TEL:03-5919-9341 FAX:03-5919-9348
(株式会社帝国データバンク http://www.tdb.co.jp/ /8月15日発表・同社プレスリリースより転載)