ディスコ、7月下旬企業調査/
採用活動は約4割が終了、継続企業は長期化の構え
~『採用活動に関する企業調査』(2012年7月)結果より~
就職情報会社ディスコ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:夏井丈俊)は、全国の主要企業9,064社を対象に、2013年3月卒業予定者の採用活動に関する企業調査を行いました(調査時期:2012年7月25日~8月1日、回答社数:1,072社)。
7月下旬の調査時点で、2013年3月卒業予定者の採用選考を「終了した」企業は全属性の総合で40.3%と昨年とほぼ同率の状況で、約6割が採用を継続中ですが、「終了予定時期」からみると長期化の気配が見て取れます。
1.約4割の企業が採用選考終了、内定者充足率は8割に迫るものの業界に開きあり
7月下旬の調査時点で、2013年3月卒業予定者の採用選考を「終了した」企業は全属性の総合で40.3%。東日本大震災の影響で選考を遅らせた企業が目立った前年同期の数値(39.3%)とほぼ同率でした(図表1)。
一方、採用予定数に対する内定者の割合、いわゆる「充足率」は、全属性の総合で8割に迫っている(図表2)。ただ、業界による差が目立ち、最も高い「金融」が89%に対し、「サービス業など」は68%にとどまり、大きく差が開いています。
2.採用状況の満足度、質・量ともに満足、ともに不満足が同率
ここまでの採用状況の満足度については、「質・量ともに満足」と「質・量ともに不満」がともに28.5%を示し、企業によって状況が分かれているといえます。
全体的には量に対する不満がやや増しており、内定者の質を維持するために選考のハードルを下げない(厳選採用維持)企業で採用予定数を確保できておらず、量への不満が高まっているようです。従業員規模別では、規模が大きくなるほど「質・量ともに満足」の割合が増え、大手企業が比較的優位に採用を進めているといえます。(図表3参照)
3.採用継続企業の「選考終了予定時期」は、4割以上の企業が10月以降を想定
採用選考を終了していない企業の「終了予定時期」として最も多いのは、「9月」で29.3%。次いで「8月」が22.5%となっており、倫理憲章に謳われている「正式内定日」の10月1日を目安にという企業が過半数に達していますが、昨年に比べ10月以降も多くなっており、なかでも中小企業は10月以降が半数を超えております。(図表4参照)
4.人事担当者が川柳
採用業務を通して感じていることを、人事担当者に川柳に詠んでいただきました。学生のマナーや態度などを嘆くものや、内定辞退をお題に選んだ句が目立ち、日ごろの苦労がしのばれる作品が多数を占めました。(図表5参照)
《『採用活動に関する企業調査』
~2013年3月卒業予定者の採用活動に関する企業調査<2012年7月調査>~概要》
調査対象 : 全国の主要企業 9,064社
調査方法・期間 : インターネット調査法 2012年7月25日~8月1日
回答社数 : 1,072社
調査機関 : 株式会社ディスコ キャリアリサーチ
◆ 本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ディスコ http://www.disc.co.jp/ /8月13日発表・同社プレスリリースより転載)