レジェンダ・コーポレーション
2012年新卒 就職活動の意識/実態調査(4月度)を実施
震災の影響大きく 内々定率43.8%、昨年より12.2pt 減少
内々定を得つつ、就職活動を続ける学生も約20%存在
人事総合ソリューション企業(採用・育成・人事労務)のレジェンダ・コーポレーション株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:藤波 達雄)は、2012年4月入社を希望する新卒の大学生・大学院生(以下、学生)14,519名に就職活動に関する意識調査を行い、1,024名から回答を得ました。(調査期間は4月23日(土)~4月29日(金))
学生に内々定取得状況を尋ねたところ、4月までに内々定を受けた割合は43.8%となり、昨年同時期と比較すると12.2pt 下回る結果となりました。そのうち約半数は就職活動を継続しており、内々定を得ても5月以降に採用活動を再開する企業の選考を受けようとしていることがわかります。
また、志望企業のうち震災の影響で選考を中断した社数がどのぐらいあったか尋ねると、少しでも選考を中断した企業があったと回答した学生は83.5%となりました。その他、4月に参加した説明会や面接受験をした企業の平均社数に着目すると、説明会参加は2.8社、面接受験は2.8社とともに昨年を下回り、学生の活動量の減少も見られました。
1. 4月の内々定率は43.8%。昨年より12.2pt 減少
学生に内々定取得状況を尋ねたところ、4月までに内々定を受けた割合は、43.8%となりました。昨年同時期と比較すると12.2pt 下回ります。また、内々定を得た学生のうち、約半数の21.7%が就職活動を継続していることもわかりました。内々定を得ても、5月以降に採用活動を再開した企業の選考に参加してから就職先を決めようとする学生がいることがわかります。
2. 4月中に全く活動のなかった志望企業がある学生は83.5%。大手企業を志望する学生に顕著
学生に志望企業のうち震災の影響で選考を中断した社数の割合について尋ねたところ、少しでも選考を中断した企業があったと回答した学生は83.5%となりました。また、学生がエントリーしている会社規模別で比較すると、大手企業を中心にエントリーをしている学生の約半数が、5 割以上の企業が選考を中断したと回答しました。大手企業が、採用活動を一時中断してスケジュールを後ろ倒しにしたことが顕著に表れました。
3. 説明会参加、面接受験をした平均社数も昨年より減少
学生に4月に参加した説明会の社数、面接を受けた社数を尋ねたところ、説明会に参加した平均社数は2.8社と昨年より1.0社少なく、面接受験平均社数についても2.8社と昨年より0.7社下回り、学生の活動量が減少したことがわかります。
【 レジェンダ・コーポレーションの見解 】
今回の調査では、学生の就職活動量が、例年と比較して減少、更に内々定率や就活終了率も低下していることが明らかになりました。この原因は、震災により企業が採用活動を後ろ倒しにしたことが大きく影響し、特に大手企業の影響が大きいことが見てとれます。一方で、内々定を得ても就職活動を継続している学生が昨年よりも増えており、1社以上内々定をとっても更に内々定を取る学生と、内々定をとれない学生の二極化が進んでいることも想定できます。
今後、企業は後ろ倒しにした採用活動を挽回するために、一旦採用活動が開始すると一気に推し進めることが考えられ、学生側の就活スケジュール調整はより一層難しくなることが予想されます。よって、学生はしっかり企業に対する就職活動の優先順位をつけて対応することが重要となります。また、企業は内々定を得ながら就活する学生がいることから、自社への動機づけがより一層求められています。
マーケティングディレクター 大捕浩尚
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レジェンダ・コーポレーション株式会社 http://www.leggenda.co.jp/ /5月19日発表・同社プレスリリースより転載