がれきの処理における労働災害の防止対策について(厚生労働省)
― 連休期間中における厚生労働省(安全衛生部)、労働局の対応について ―
東日本大震災の発生から1か月以上が経過し、地域によってはがれきの処理が本格化しています。震災で発生した膨大な量のがれきを処理するためには、多くの業務量が必要になることから、これまでこうした作業に従事したことがない労働者が新たにがれき処理に従事することになると考えられます。
また、大型連休を迎え、ボランティアの方々も被災地において、がれきや津波で流されて来た土砂の撤去等の作業に当たることが予想されます。
このため、厚生労働省におきましては、連休期間中もがれきの処理における労働災害の防止に向けて、以下の対策に取り組むこととしています。
1 初めてがれき処理に従事する方に対する情報提供
初めてがれき処理に従事する方やこうした方を雇用する事業者向けに作成したリーフレット「がれき処理の留意事項」(別添参照。作業者向け、事業者向け22種類があります。)を労働局、労働基準監督署等において配付します。
また、厚生労働省(安全衛生部)、労働局の職員ががれき処理現場のパトロールを行う際(下記2参照)にも、リーフレットを配布することとしています。
なお、リーフレットの内容は、ボランティアの方々にも有用なものですので、地域のボランティアセンターを通じて配布、周知していただくこととしています。
※ リーフレットについては、以下の厚生労働省ホームページにも掲載しています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001a5xh.html
2 がれき処理現場のパトロールの実施
がれき処理を行う地域において、厚生労働省(安全衛生部)と労働局の職員によるがれき処理現場のパトロールを実施し、防じんマスクなどの保護具の使用、安全な作業方法について巡回指導を行うこととしています。
3 がれき処理作業を安全に行うための講話の実施
がれき処理を行う事業者の方を対象として、以下のとおり安全講話を実施することとしています。
なお、岩手労働局におきましても、同様の安全講話を開催する予定です。
(1) 日 時
平成23年5月2日(月) 15:00~
(2) 場 所
宮城県建設産業会館(7階) 宮城県仙台市青葉区支倉町2-48
(3) 講話の内容
・がれき処理における安全衛生対策について
(厚生労働省労働基準局安全衛生部建設安全対策室長)
・防じんマスクの正しい装着方法について(講話及び実技)
((社)日本保安用品協会 保護具アドバイザー)
(4) 参加予定者
(社)仙台建設業協会の会員事業場の安全衛生の責任者(100人程度が参加予定)
4 お問合せ先
上記2及び3についての具体的な内容のお問合せは、岩手労働局労働基準部健康安全課(電話019-604-3007)及び宮城労働局労働基準部健康安全課(電話 022-299-8839)にお願いします。
厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/ /4月28日発表・報道発表より転載