「静かな退職」と理想の上司に関する調査を実施
Z世代の就業者の7割以上が、「静かな退職」状態にあることが明らかに
就業者の5割以上が、「上司に本音を話せていない」もしくは「上司には本音を話したくない」と回答
総合人事・人財サービスを展開するアデコ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平野 健二)は、この度、全国のX・Y・Z世代の就業者2,050人(X世代750人、Y世代800人、Z世代500人)を対象に、「静かな退職」と理想の上司に関する調査を実施しました。
本調査では、調査実施時点で45歳~59歳(1965年から1979年の間に生まれた世代)を「X世代」、29歳~44歳(1980年から1995年の間に生まれた世代)を「Y世代」(ミレニアル世代)、18歳~28歳(1996年から2012年の間に生まれた世代)を「Z世代」と定義して調査を行いました。
【調査結果のハイライト】
- X・Y・Z世代の就業者の約7割が、「仕事への熱意や意欲はないが、必要最低限の業務はこなしている」と回答し、「静かな退職」の状態にあった。
- Z世代は、「仕事への熱意や意欲はないが、必要最低限の業務はこなしている」と回答した就業者の割合がもっとも高く、7割以上が「静かな退職」状態にあった。
- 仕事への熱意や意欲を持てない理由として、もっとも多く挙げられたのは、「給与・報酬が低い」だった。
- 「静かな退職」状態にある就業者の8割以上が、現在の勤務先での仕事を続ける考えだった。
- 「静かな退職」状態にある就業者が現在の勤務先での仕事を続ける理由として、もっとも多く挙げられたのは、「次の仕事を見つけるのが難しそうだから」だった。
- X・Y・Z世代の就業者の4割以上が、「上司に本音を話せていない」と回答した。また、1割以上が「上司には本音を話したくない」と回答した。
- 「理想の上司に求めること」としてもっとも多く挙げられたのは、「話しかけやすい」だった。
<調査結果詳細>
1. X・Y・Z世代の就業者の約7割が、「静かな退職」の状態にあることが明らかに/Z世代は7割以上が「静かな退職」状態に
全国のX・Y・Z世代の就業者2,050人(X世代750人、Y世代850人、Z世代500人)に対し、「『仕事への熱意や意欲はないが、必要最低限の業務はこなしている』という状態が、自身にあてはまっていますか?」と質問したところ、全体の67.7%(1,387人)が、「あてはまっている」と回答しました(「非常にあてはまっている」22.6%、「どちらかと言えばあてはまっている」45.0%)。今回の調査の対象となったX・Y・Z世代の就業者のうち、約7割が、「静かな退職」状態にあることがわかりました。
世代別に見ると、「仕事への熱意や意欲はないが、必要最低限の業務はこなしている」状態だと回答した就業者がもっとも多かったのはZ世代で、7割以上となる71.4%が、「静かな退職」状態にありました。
2. 仕事への熱意や意欲を持てない理由は、「給与・報酬が低い」
現在の勤務先で「静かな退職」状態にあるX・Y・Z世代の就業者1,387人に対し、「仕事への熱意や意欲を持てない理由は何ですか?」と質問したところ、もっとも多く挙げられた理由は、「給与・報酬が低い」(35.2%)でした。
3. 「静かな退職」状態にある就業者の8割以上が、現在の勤務先での仕事を続ける考えだった/仕事を続ける理由は、「次の仕事を見つけるのが難しそうだから」
現在の勤務先で「静かな退職」状態にあるX・Y・Z世代の就業者1,387人に対し、退職・転職に対する考えを質問したところ、29.3%が「退職したいが、転職活動はしていない」、51.3%が「当面の間、退職することは考えていない」と回答し、「静かな退職」状態にある就業者の8割以上となる80.5%(1,117人)が、現在の勤務先での仕事を続ける考えであることがわかりました。
続いて、「静かな退職」状態にあるものの、現在の勤務先での仕事を続ける考えを持っていたX・Y・Z世代の就業者1,117人に対し、「現在の勤務先での仕事を続ける理由は何ですか?」と質問したところ、もっとも多く挙げられた理由は、「次の仕事を見つけるのが難しそうだから」(30.3%)でした。
4. X・Y・Z世代の就業者の4割以上が、「上司に本音を話せていない」と回答。「上司には本音を話したくない」との回答も1割を超える/「理想の上司に求めること」としてもっとも多く挙げられたのは、「話しかけやすい」
全国のX・Y・Z世代の就業者2,050人に対し、「あなたは、上司に本音を話せていますか?」と質問したところ、4割以上となる41.4%が、「話せていない」と回答しました(「まったく話せていない」11.5%、「どちらかと言えば話せていない」29.9%)。また、「上司には本音を話したくない」と回答した就業者も、13.7%と、1割以上存在しました。
続いて、「あなたが『理想の上司』に求めることは何ですか?」と質問したところ、求めることとしてもっとも多く挙げられたのは、「話しかけやすい」(16.8%)でした。「話しかけやすい」は、Z世代とY世代でもっとも求めることのトップになりました。一方、X世代では、「公平・公正である」がトップでした。
【調査概要】
調査対象:日本全国の勤続1年以上の会社員および公務員・団体職員
サンプル数:20代~50代の男女2,050人(各年齢男女25人ずつ)
調査方法:インターネット調査
実施時期:2025年6月27日~30日
調査実施会社:楽天インサイト株式会社
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(アデコ株式会社 /12月16日発表・同社プレスリリースより転載)
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