インテリジェンス、シゴト情報「an」調べ
平均時給 全国平均6ヵ月ぶり増に転ずるも、上昇の停滞傾向続く
インテリジェンス(東京都千代田区、鎌田和彦・代表取締役 社長執行役員)が運営する、シゴト情報「an」では、求人メディアに掲載された求人広告から164職種について、平均時給を分析しています。5月の結果がまとまりましたのでお知らせします。 【 全エリア概況 】 2008年5月の全国平均時給は970円(前月967円、前年同月984円)で前年増加率1.4%減でしたが、前月比は6ヵ月ぶりにプラスに転じました。エリア別では「関東エリア」が1,030円でもっとも高く、次いで「東海エリア」(988円)、「関西エリア」(970円)となっています。 前年増加率は、「北海道エリア」が0.9%増となったのを除き、他4エリアで前年同月割れとなりました。職種別では「専門職系」「販売系」の前年増加率が全エリアでマイナス。特に「専門職系」では関西で19.0%減、九州で15.1%減など下落傾向が顕著となっており、全国平均でも10.3%の減少となりました。 【 関東エリア概況 】 関東エリアの平均時給は、1,030円(前月1,031円、前年同月1,052円)で前月比1円減となり、前月に続き下落となりました。対前年同月の増加率は2.1%減で、11ヵ月連続のマイナスとなりました。 職種別では、「営業系」が1,167円と最も高く、次いで「専門職系」(1,144円)、「事務系」(1,087円)となっており、対前年同月の増加率では、最も高い伸び率でも「サービス系」の0.8%に留まりました。 【 関西エリア概況 】 関西エリアの平均時給は、970円(前月968円、前年同月1,004円)で、前月に比べ2円の増加となったものの、 今年1月を境に時給上昇に停滞傾向が続いています。対前年同月の増加率を見ると3.4%減、11ヵ月連続のマイナスとなりました。 職種別では、「専門職系」が1,103円で最も高く、次いで「営業系」(1,083円)、「サービス系」(1,011円)となっており、対前年同月の増加率では、「事務系」の0.6%増以外すべての職種で対前年減少となりました。 【 東海エリア概況 】 東海エリアの平均時給は、988円(前月982円、前年同月1,009円)で、前月比6円の増加となったものの、7ヵ月ぶりに1,000円台を割り込んだ3月以来、900円台が続いています。対前年同月の増加率も2.0%減となりました。 職種別では、「営業系」が1,139円で最も高く、次いで「専門職系」(1,073円)、「サービス系」(1,045円)となっており、対前年増加率では、「営業系」の9.0%が最も高い伸び率となりました。 【 九州エリア概況 】 九州エリアの平均時給は、816円(前月808円、前年同月846円)で、前月に比べ8円の増加となり、2007年12月以来、5ヵ月ぶりに対前月増加に転じました。対前年同月の増加率を見ると3.6%減で、7ヵ月連続のマイナスとなりました。 職種別では、「営業系」が916円で最も高く、次いで「専門職系」(896円)、「運輸職系」(891円)となっており、対前年増加率では、「運輸職系」が11.9%増と前月に続く高い伸び率となりました。 【 北海道エリア概況 】 北海道エリアの平均時給は、817円(前月801円、前年同月809円)で、前月に比べ16円の増加となりました。対前年同月の増加率を見ると0.9%増で、4ヵ月連続のプラスとなりました。 職種別では、「専門職系」が916円で最も高く、次いで「営業系」(900円)、「事務系」(888円)となっており、対前年増加率では、「事務系」の9.0%が最も高い伸び率となりました。 【 5月の結果から 】 5月の集計結果を見ると、金額は関東の1円減を除く4エリアで前月を上回る結果となりました。前月増加率は北海道が最も高く、次いで九州、東海、関西の順となっています。例年5月は、4月に比べ時給が上昇する傾向がありますが、今年は上昇率が低い傾向にあります。また対前年増加率でも多くのエリアでマイナスとなっており、時給の上昇が抑制傾向にあることがうかがえます。 依然として人手不足は深刻化しているものの、原材料・原油の高騰による仕入原価や物流コストの増加等が時給の水準にも影響を与えていると考えられ、6月以降も時給の停滞傾向が続くことが予想されます。 ※ 詳細はこちらをご覧下さい。 (インテリジェンス http://www.inte.co.jp /同社プレスリリースより抜粋・6月27日) |